東洋新薬、2022年はフェムテックが伸長

週刊粧業 2023年1月1日号 86ページ

カンタンに言うと

  • オリジナリティのある開発を
東洋新薬、2022年はフェムテックが伸長
 化粧品と健康食品のOEM・ODMをODEMとして手掛ける東洋新薬は、前期(22年9月期)の決算において、リピート受注を維持しつつ新規顧客からの受注が増えたことにより、業績(グループ売上)が前期比で107%と伸長した。

 好調の要因や重点施策の進捗状況について髙垣欣也副社長に話を伺った。

 ――好調の要因をお伺いします。

 高垣 コロナ禍で2021年より「おうち美容」が流行したことで、今までは時間をかけることができなかった朝の美容ケアにおいて、リモートワークの浸透で余裕が生まれ、自宅でエステをする人々が増えた結果、炭酸パックをはじめ、これまではスペシャルケアとして利用されていたアイテムが伸長した。

 2022年はそれに加え、ECの発展に乗じてフェムテック製品にも注力し、店頭では購入されづらかったカテゴリーながらECでは購入のハードルが下がり、伸長した。しかし、まだニッチなジャンルでもあるので、これからの動向を注視していく。

 2021年に東京支店に開設した「クイックラボ渋谷」も好調だ。顧客立ち合いの下、処方の試作や皮膚の測定・検査ができる施設で、直接商談を行いながらエビデンスデータを取得できる点が好評を得ている。

 取引件数も順調に増加し、D2Cブランドの立ち上げるインフルエンサーからの引き合いなども増えている。

 ――今後の展望をお伺いいたします。

 高垣 これまでも単なる受託ではなく、ODEMとして、三相乳化技術などオリジナリティのあるものを提供してきたが、今後もその方針をより強化していく。

 具体的には、有効成分の組み合わせ、バルク、容器などで、新しくオリジナリティのある開発に注力していく。

 現在、市場がさまざまな化粧品で溢れているので、有効成分の組み合わせという部分で、オリジナリティをいかに出していくかを重要である。

 当社の強みである医薬部外品では、効果実感の部分がある程度認められているので、海外販売に向けた申請なども含めて検討していく。
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