コスメテックジャパン、今後はフェムテック製品の開発に注力

週刊粧業 2023年2月27日号 15ページ

カンタンに言うと

  • 購買意欲を刺激することをテーマに
コスメテックジャパン、今後はフェムテック製品の開発に注力
 コスメテックジャパンは、市場創造型OEMとして、付加価値の高い化粧品や健康食品を提案する。代表取締役の藤本謙介氏に話を伺った。

 ――現況についてお聞かせください。

 藤本 当社では海外案件が売上の約3割を占めているが、韓国コスメが注目される中でもメイドインジャパンの品質は高く評価いただき、様々な規制緩和とともに取引が活発化してきている。

 また、ハラール認証やヴィーガン認証、クルエルティフリーにも対応可能であり、効果効能との両立にも力を入れている。こうした取り組みは、海外展開における強みの一つになっていくだろう。

 そのほか、最近ではYouTuberをはじめとしたインフルエンサー関連の引き合いが増えており、2022年のプラス要因の一つになった。

 ――2023年は、3つの未来視点をテーマとして掲げていますね。

 藤本 まず1つ目としては、「意味がある」商品を開発することを挙げている。「役に立つ」という視点だけでは、プラスアルファの付加価値は生み出せない。

 価値観が多様化した今、ターゲット層の価値観やニーズをしっかり捉えて、例えばユニークなコンセプトやストーリー性を付与するパッケージなど、消費者にとって「意味がある」商品をつくることが必要になってくる。

 2つ目には、「今ある課題」を解決するだけではなく、「自ら問題を提起し、解決する」、3つ目には、「必要」な商品は既に飽和状態のため、「思わず欲しくなる」商品を開発することを掲げている。後追いではなく、未来視点で企画や開発を行い、「欲しい」という気持ちを刺激するような提案を行っていく。

 ――今後についてお聞かせください。

 藤本 当社グループで開発した、美肌菌を増加させる成分「フローラコントローラ」をフェムテック分野でさらに活かしていきたい。また、6~7年前から他社との共同開発でサプリメントを手掛けているが、今後は、海外で注目を集める「ニュートリコスメティクス」のトレンドを踏まえた提案も行ってきたいと考えている。

 国内の化粧品市場は、今後人口減少による影響を避けられないことから、新たな市場を切り拓きながら、さらなる成長を目指していく。
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