ライオン、「キレイキレイのまち 坂出」第2期経過報告会を開催

粧業日報 2023年3月8日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 有福市長、コロナ禍においても着実にプロジェクトを推進
ライオン、「キレイキレイのまち 坂出」第2期経過報告会を開催
 ライオンは2月27日、香川県坂出市と共同で取り組んでいる社会貢献活動「キレイキレイのまち 坂出」プロジェクト第2期(2019年4月~2024年3月)経過報告会をオンラインにて開催した。

 同プロジェクトは、坂出市に同社最大規模のハンドソープ製造工場があることから、2014年に坂出市とライオン、同社100%子会社のライオンケミカルが3者共同で開始し、市民の手と口の清潔衛生習慣の浸透・定着、地域の活性化を図ることを目的に行われている。

 プロジェクトの第2期にあたる2019年からは、手洗い啓発に加え「口の清潔習慣」の向上・浸透に向けたオーラルヘルスケア啓発活動を行うことで、第2次坂出市健康増進計画(2015~2024年)の目標である「健康寿命の延伸」「生活の質の向上」の実現を図っている。

 会の冒頭、有福哲二市長は「新型コロナウイルス感染拡大により各種行事への参加を通じたプロジェクト活動の実施は困難な状況となったが、オンラインでの講習会やイベントへのブース出展など、コロナ禍においても着実にプロジェクトを推進することができた。また、コロナ禍における新しい生活様式では、手洗いや手指消毒が励行されるなど、基本的な感染症対策の重要性が増しており、プロジェクトの目的である清潔習慣の浸透は非常に効果的だと考えている」と述べた。

 続いて、ライオン サステナビリティ推進部長の小和田みどり氏は「当プロジェクトは発足から9年が経過し、坂出市と一体となって取り組んできた目標については、順調に成果が上がっているもの、課題があるものが明確になっている。市職員の皆さんが市民の手本となるように率先して行動していただけるよう、我々も全力を挙げてサポートをしていく。今年度も坂出市が健康で素晴らしい一層輝く街になるようにプロジェクトを進めていきたい」と語った。

 第2期4年目(2022年度)は、オーラルヘルスケア、手洗いのリアルでの啓発活動が3年連続で軒並み中止となる中、オンラインでオーラルヘルスケアリーダーの養成に努めた。講習会(妊娠期・乳児期編:848名、高齢者:50名、保育所・幼稚園・認定こども園:248名、小学校・中学校:150名)を実施したほか、オーラルヘルスケアリーダー活動へのツール提供(数千個単位)も行った。オーラルヘルスケアリーダーによる指導数は前年と同様に9件だったが、コロナ禍ということもあり、指導を受けた市民の人数は前年の1354名から448名に減少した。

 手洗い啓発では、市役所各課・市民窓口への消毒スプレー(本体40個、詰替1年分)のほか、保育所・幼稚園・小中学校・市役所ほか市の公共施設101カ所への泡ハンドソープ(ライオン寄付分1740ℓ、坂出市購入分1020ℓ)を設置するとともに、泡ハンドソープの使用ボトル約1500個の全品交換も行った。

 また、園・小学校へのツール提供による養護教諭を中心とした自主的な手洗い指導を行ったほか、「ふるさとの親子まつり」に出展し、市民約500名に手洗チェックを実施した。

 市民への告知活動として、市庁舎にプロジェクトの懸垂幕が継続して立掛けられたほか、ポスターや広報さかいでを通じて清潔衛生習慣の定着に向けた働きかけが行われた。

 プロジェクト第2期の目標値に対する進捗では、「1日3回以上の歯みがき率」(2.3P減の42.3%、目標:50%)、「小学生のむし歯がない者の割合」(1P減の76.4%、目標:78%)が前年実績を下回ったものの、「小学生のデンタルフロス使用率」(4P増の43.6%、目標:40%)、「デンタルリンス使用率」(0.2P増の26.4%、目標:36%)、「歯の定期健診受診率」(1P増の58.6%、目標:55%)が前年実績を上回った。なお、「小学生のデンタルフロス使用率」「歯の定期健診受診率」の2項目は目標をクリアしている。

 「未達成項目については、その原因を突き止めたうえで、今年1年何をしていくべきかをしっかり詰めていきたい。来年以降のプロジェクトについては、今年の進捗状況を踏まえ、市独自で自走できるのか、引き続き我々のサポートが必要なのかも含めて、来年までにしっかり結論を出していきたい」(小和田部長)

 2023年は、オーラルケア教育支援の一環として全小学校への大型顎模型と大型ハブラシの寄贈を行うほか、小学生へのタブレット端末を利用したオンライン講習会の実施も検討していく。デンタルリンスの使用率向上に向けては、全中学生に啓発チラシと一緒にNONIOマウスウォッシュを無償提供するほか、高齢者指導時のツールとしてシステマハグキプラスのマウスウォッシュを無償提供する。健康イベント開催時に市民へのデンタルリンス体験会も実施する。全市民向けの情報提供ツールとして、清潔健康情報のポータルサイトの提供も検討していく。

 「私自身がオーラルケアの重要性を身をもって経験したことを踏まえ、様々な場面で情報発信をしていく。健康に関するイベントの実施についても前向きに検討していきたい」(有福市長)
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