アルビオン、シャクヤク由来の化粧品用植物エキスを開発

粧業日報 2023年4月13日号 5ページ

カンタンに言うと

  • シャクヤクの新品種「夢彩花」に高い抗酸化作用・抗老化作用を発見
アルビオン、シャクヤク由来の化粧品用植物エキスを開発
 アルビオンは、2017年より医薬基盤・健康・栄養研究所と進めてきた共同研究により、シャクヤク新品種「夢彩花」の花に由来する化粧品用の植物エキスを開発した。共同研究の成果は、日本薬学会第143年会にて報告している。

 また、2023年5月に国際学会である「FIRST INTERNATIONAL SOCIETIES FOR INVESTIGATIVE DERMATOLOGY MEETING(第1回 国際研究皮膚科学会(ISID2023))における報告も予定している。

 医薬基盤・健康・栄養研究所において育成されたシャクヤク新品種「夢彩花」は、有効成分(ペオニフロリン)の含量が高いことが知られている一方、栽培時には根を大きく育成するために、花は全て除去されてしまう。そのため、シャクヤクの花は化粧品原料として利用できることが知られているものの、同品種における化粧品原料化は行われていなかった。

 そこで、アルビオンはシャクヤク新品種「夢彩花」の化粧品原料としての有用性を評価するため、シャクヤクの他品種と比較を行った。

 シャクヤク新品種「夢彩花」を含む3品種の花について、同様の抽出を行ったうえで、抗酸化作用とヒアルロン酸合成酵素の遺伝子発現を指標として評価を行った。その結果、いずれも「夢彩花」が最も高い有効性を示すことが明らかとなり、「夢彩花」を化粧品原料化することにした。

 同社研究部では、「アルビオン白神研究所」にて栽培された「夢彩花」の花から、化粧品原料の調製を実施した後、調製した原料を用いて、成分の評価を行った。

 すると、ポリフェノール類(ケルセチン配糖体やペンタガロイルグルコース等)が含まれていることがわかった。また、皮膚に対する有効性試験を実施したところ、抗酸化作用のほかに、抗老化作用・細胞賦活作用があることが確認された。

 同社では、これらの研究にて得られた知見をもとに、新たな製剤開発を進めていく。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > アルビオン、シャクヤク由来の化粧品用植物エキスを開発

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop