ポイントピュール、沖縄の地を生かしてさらなる拡大へ

週刊粧業 2023年4月10日号 19ページ

カンタンに言うと

  • 既存原料の3D化の取り組みにも注目
ポイントピュール、沖縄の地を生かしてさらなる拡大へ
 沖縄・久米島を地盤に化粧品OEMを展開するポイントピュールでは、台湾やベトナムをはじめ、海外企業からの引き合いが増えている。

 現在の取り組みと今後について、大道敦代表取締役に話を伺った。

 ――現在の引き合い状況についてお聞かせください。

 大道 ポイントピュ―ルでは、沖縄に工場があることによるイメージの良さもあり、台湾やベトナムをはじめとしたアジア各国からの引き合いが多い。

 台湾の案件については、「メイドインジャパンの製品がほしい」ということで、昨年10月に受注し、12月には出荷した。

 フェイスマスクなど基礎化粧品が中心となっており、当社の強みである「海洋深層水」も全面に出した形で訴求する予定だと聞いている。

 ――国内クライアントの海外展開についてはいかがでしょうか。

 大道 コロナ前は国内メーカーの海外展開に関するご相談を数多くいただいており、今後はそうしたニーズも復活していくものとみている。

 なお、現在は停止しているが、過去には沖縄県による、海外輸出を対象にした航空運賃助成金があった。これが再開すればコストを抑えることができ、地の利のよさが強みになってくるだろう。

 ――現在の取り組みや今後の展望についてお聞かせください。

 大道 当社では、ヒト幹細胞培養液や沖縄素材など原料開発も行っていることから、最近では、ご当地コスメのコンセプトで、地域作物を活用した原料開発~OEMの依頼が増えている。

 みかんや米、牛乳や酒粕など多岐にわたり、食用としては販売できない規格外のものを活用したアップサイクルの取り組みも多い。

 そのほか、ヒト幹細胞培養液やNMNを中心に、既存原料の3D化を進めている。成分を可視化することで、見た目もユニークな化粧品ができる。既に一部のお客様への提案を開始しており、反響をみながら開発を進めている。今年9月の化粧品開発展でも紹介する予定だ。
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