花王、「家庭品点字シール」をリニューアル

粧業日報 2023年5月29日号 1ページ

カンタンに言うと

  • ヒアリングに基づき容器の識別と便利さをバージョンアップ
花王、「家庭品点字シール」をリニューアル
 花王は、5月23日より、洗顔料やハミガキなど、形が似ていて区別のつきにくい容器を識別するための「家庭品点字シール」(墨字入り)をリニューアルした。視覚に障がいのある人には、無償で提供する。

 同社は2001年より、弱視や全盲など視覚に障がいのある人に向けて、洗顔料とハミガキなどの容器の形状が似ている製品や、使用場面を識別するための「家庭品点字シール」を提供してきた。また、2006年には、化粧品の容器や口紅の色を識別するための「化粧品点字シール」も作成し、希望者へ配布している。

 配布活動を開始してからは、対象製品の種類の増加やコンパクト化が進み、2020年以降は新型コロナ感染症拡大に伴い消毒液の利用が増え、安全性への意識も高まり、実際にシールを利用している人からは「記号の種類を増やしてほしい」などの声も寄せられていた。今回、これらの声を受けて、より便利かつ安全に製品を使用してもらうべく「家庭品点字シール」をリニューアルすることにした。

 点字シール制作にあたっては視覚に障がいのある人の家庭を訪問し、実際に点字シールを使用してもらいながら日常生活についてヒアリングを行った。ヒアリングでは、「置き場が同じで形が似ているものに貼りたい」「シールの色で商品を識別している」などの声が集まり、その結果を活かしている。
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