花王、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」の進捗状況を公表

粧業日報 2023年6月2日号 3ページ

花王、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」の進捗状況を公表
 花王は5月26日、ウェブサイトで「花王サステナビリティレポート2023」を公開し、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」の進捗状況を公表した。2022年の活動実績に加え、3つのコミットメントの実績、事業と生物多様性の関連性の分析、社員エンゲージメント調査の結果を踏まえた目標に対する実績も開示している。

 進捗状況の公表にあたり、取締役 常務執行役員 ESG部門統括のデイブ・マンツ氏は、「2022年は『未来のいのちを守る~Sustainability as the only path』をビジョンに掲げた中期経営計画『K25』の取り組みを加速した。例えば、花王の独自技術と重要なパートナーシップにより、タイの未来のいのちを守る『ビオレガード モスブロックセラム』を発売した。(中略)パーム油のサプライチェーンでの取り組みでは、人権や環境などの課題を抱えている人の声を拾いあげるために、インドネシアの小規模パーム農園を対象としたグリーバンスメカニズムを立ち上げた」とコメントしている。

 「Kirei Lifestyle Plan」は、「Kirei Lifestyle」の実現に向けたビジョン、コミットメント、19の重点取り組みテーマ(アクション)で構成されている。

 コミットメントについては、2030年に向けて「快適な暮らしを自分らしく送るために」「思いやりのある選択を社会のために」「よりすこやかな地球のために」の3つが設定されている。

 1つ目の「快適な暮らしを自分らしく送るために」では、「より清潔で、健康に、安心して年齢を重ね、自分らしく生きられるように、よりこころ豊かな暮らしに貢献した人数」を2030年までに10億人と設定しているが、22年は約半数にあたる4.9億人に対してこころ豊かな暮らしに貢献する活動を行った。

 2つ目の「思いやりのある選択を社会のために」では、「より活力と思いやりのある社会の実現のために、小さくても意味のある選択を生活者ができるように提案したブランド比率」を2030年までに100%にすることを掲げており、22年は63%のブランドで意味のある選択ができるように提案を行った。

 3つ目の「よりすこやかな地球のために」では、「全ライフサイクルにおいて、科学的に地球が許容できる範囲内の環境フットプリントである製品比率」を2030年までに100%にすると掲げる中、22年は12%のブランドで目標をクリアした。
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