粧業日報 2024年6月26日号 5ページ
カンタンに言うと
ライオンは4月26日、独立行政法人国際協力機構(JICA)を通して、バングラデシュの小学校の児童や教員をはじめ、保護者や地域住民等への衛生教育を支援する合意書を締結した。
バングラデシュは、衛生状態の悪化による様々な感染症が深刻な社会問題となっており、同社は昨年、JICAを通じて、バングラデシュの子どもたちへの衛生教育の支援を実施している。今回、衛生教育支援の規模を拡大して継続するため、新たな合意書の締結に至った。これまで以上に、バングラデシュにおける正しい衛生知識の理解・浸透を目指し、清潔・衛生の習慣づくりに貢献していく。
同社グループは、「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」というパーパスを起点に、「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を経営ビジョンに掲げ、企業活動を行っている。このビジョンを実現するために「インフェクションコントロール」領域における成長加速を戦略の1つとして策定しており、これまで衛生を中心とした生活習慣づくりのため、国内に加え海外における衛生習慣の定着に取り組んできた。
バングラデシュにおいては、高温多湿な気候に加え、水インフラなど衛生環境の課題も多く、様々な感染症リスクが指摘されている。そこで同社は、2023年3月、バングラデシュ食品安全庁査察・規制・調整機能強化プロジェクトの活動に賛同し、JICAと合意書を締結。同年9~11月にJICAを通じて、バングラデシュの子どもたちへの衛生教育支援を行ってきた。具体的には、「商品売上の一部寄附」「衛生教育の支援」を行っている。
「大切な誰かを守る清潔衛生習慣を広げる」をコンセプトとする「キレイキレイ」ブランドより、数量限定で発売した「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ リラックスシトラス&アロマティックハーバルの香り」の売上の一部をJICAを通じてバングラデシュに寄附するとともに、バングラデシュ ダッカ管区ナラヤンガンジ県の全小学校539校の児童約2万4000人を対象に、食品衛生・安全の正しい知識や手洗い方法について専用のカード教材や紙芝居を利用してのレクチャーが行われた。指導の前後に、手を洗うタイミングや手の洗い方を問うクイズを実施したところ、全ての設問において実施後の正解率が95%以上と、実施前と比較して大きく向上したという。
今回は、JICAが実施する「バングラデシュ食品安全庁査察・規制・調整機能強化プロジェクトへの寄附について」の合意書を新たに締結した。昨年行った衛生教育支援の対象校の規模をさらに拡大して実施する。
バングラデシュの小学校の児童(ダッカ管区近郊約1400校、約5万人)や教員をはじめ、保護者や地域住民等に対し、正しい衛生知識の理解と浸透のためのノウハウや教材(食品安全に係る紙芝居等)を提供する。締結期間は2024年4月26日~12月31日となっている。
この記事は粧業日報 2024年6月26日号 5ページ 掲載
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