化粧品OEM・ODMのコスメ・ニストは10月、新たに研究所を開設し、研究員を増員する計画だ。スピード開発の体制を強化し、ODM事業の育成を加速させる。
同社は、国内2工場体制で、多品種・小ロットから大ロットまで幅広い対応が可能な生産体制を構築している。
豊富な実績と経験を活かし、顧客のニーズに合わせてカスタマイズした企画提案を強みとしている。
環境に配慮した製品づくりも重点に置き、継続的な投資を進めている。詰め替えパウチを含むプラスチック使用量削減につながる提案を推進している。また、複数の設備メーカーや資材メーカーと連携し、効率的かつ環境にやさしい包装材料を用いた企画・開発で、製品の付加価値化を推進している。
同社は、「生産プロセスの最適化と詰め替えパウチなどの環境負荷の低い製品の生産に力を入れていく」と話している。
2024年上半期(1~6月)は、前年同期に比べて売上が伸び悩んだものの、ボディケア、ヘアケア、スキンケアの特定のカテゴリーで需要が高まり、受注が好調だった。
同社は、「特にスキンケア製品の開発依頼が増えており、それらの製品は市場から高い評価を受けている」と語っており、需要の高まりを追い風に、下半期は大幅な増収を計画している。
研究開発も、主力のヘアケア、ボディケアに加え、好調なスキンケア製品にも注力する。同社は、「新研究所の開設を機に、ODM事業の強化とスピード開発能力を高めていく」と話している。
今後も研究開発・生産技術の向上に向けて積極的な投資を進める計画で、「お客様に常に最高のサービスと製品を提供することに尽力していく」と意気込みを示した。
この記事は週刊粧業 2024年8月26日号 8ページ 掲載
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