化粧品OEM/ODM事業とエアゾール製造を行っている日進化学(本社=大阪市)は、「生産性の向上/付加価値化の推進/グローバル化の促進」の3つを重点テーマに掲げて、競争力の強化を図り、持続的な成長を目指す。
髙田寛社長は、「『モノづくり+α』の提案を充実化させ、成長を加速させていきたい」と話している。同社は今年1月にマレーシアの化粧品OEM会社・BSX社(Bodibasixs Manufacturing Sdn.Bhd.)をM&Aしており、グローバル化の推進では、グループシナジーの創出にも力を入れる。
2024年3月期は、売上が前期比横ばいで推移したが、利益が回復した。UVケアやクレンジングの需要が高まったほか、高機能・高価格帯のシャンプー&コンディショナーも引き続き受注が好調だった。今期(2025年3月期)は、スキンケアを中心に受注好調で前期後半の良い流れが続いている。スカルプケアやオーラルケア、フェムケアなど育成カテゴリーの需要も高まってきているという。
髙田社長は、「円安や原材料高騰など楽観視できない状況が続いている。引き続き、生産性の向上と付加価値化を推進することで収益性を高めていく。また、BSX社と連携して、グローバル戦略を推進していく」と話している。
生産性の向上では、引き続き、DX推進による業務効率化を図るとともに、生産設備の自動化・機械化を推進していく。
付加価値化の推進は、企画・コンセプトから製品化までトータル提案するODMチームが中心となって取り組んでいる。徐々に成果が見え始めており、引き続き、顧客へのODM提案を強化していく。
グローバル戦略の推進では、ASEAN市場の開拓を本格化する。グループ子会社のBSX社は、ボディケアやスキンケアなどのパーソナルケア製品の受託製造を行っており、グローバルブランドからローカルブランドまで幅広い製品を製造している。生産工場はハラール認証も取得している。
髙田社長は、「グローバル化の推進では、海外企業のスピード感やコスト競争に合わせていく必要がある。BSX社の持つネットワークを活用して、原料・資材の仕入れの選択肢を増やしていく。また、ハラール認証取得から販売先までサポートできる体制を整えていくことで、日本企業の海外進出・深耕を支援していきたい」と話している。
この記事は週刊粧業 2024年8月26日号 7ページ 掲載
■2023年度国内化粧品売上高上位30社■ジェトロ、韓国化粧品産業のレポートを公表■コーセー、新規事業「Dear Child Skin」を始動~新生児から大人まで使える乳液「ぬるミルク」を発売■小林製薬、小林社長が辞任、山根聡専務が社長に昇格■2024年5月化粧品・家庭用洗浄剤出荷統計■小売ナビ/ショップイン ルミネ新宿店~エンタメ企業の強みを活かした、独自のマーケティングに注力■特集/化粧...
バラ売り
【週刊粧業】コーセー、専門店チャネルの展望を発表
バラ売り
【週刊粧業】2024年入浴剤の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年化粧品OEMの最新動向(前編)
バラ売り
【週刊粧業】2023年度国内化粧品売上高上位30社
バラ売り
【週刊粧業】2024年DX推進の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】資生堂、化粧品の触り心地を遠隔・非接触で体験できる技術開発へ
バラ売り
【週刊粧業】エステー、既存ビジネス拡充で新価値を提案
バラ売り
【週刊粧業】テラサイクルジャパン、あらゆる企業が参画できる循環型サービスの構築へ
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。