カラーコスメを中心とした化粧品OEM/ODMを展開するトキワは、サステナブルな企業価値の向上に向けた取り組みを推進する。金井博之社長は、「5年先、10年先を見据えた開発品目を増やし、国内のメークアップOEM市場でシェア拡大を目指していく」と話す。
同社は、アイライナーやアイブローなどのアイメーク製品の開発で、欧米のラグジュアリーブランドをはじめとする国内外のグローバルブランドから高い評価を得ている。
近年は、開発を強化してきたパウダー製品もOEM実績が増えている。今後はリップやマスカラなどポイントメークの提案を強化し、国内事業の成長を加速させる。
前期(2023年12月期)は、国内・海外ともに好調に推移し、売上高は国内のインバウンド需要回復が遅れる中でも、コロナ前の水準まで回復した。
今期の状況について、金井社長は「想定よりも厳しい状況で楽観視はできないが、数字的には前年同期を上回って推移している」と述べ、通期業績見通しも良好だ。
欧州・米国・アジアの3つのエリアで展開する海外事業は、「不安定要素が多い状況が続いている」としながらも、今期は各エリアで前期実績を上回り、特に中国では2ケタ以上の伸び率で推移している。
今春は中国、米国で開催された展示会に出展し、トキワサステナブルビュ―ティを含む開発技術力をアピールするとともに、新たなブランドとの接点を拡大した。アジアでは、市場開拓に向けた市場調査を進め、サンプル提供も開始した。
「アジア市場の開拓は、スピード感を持って取り組んでいきたい。そのためにもまずは、基盤となる国内の利益改善を図り、事業成長を加速させることを優先していく」(金井社長)
国内事業では、製造原価の上昇が続く可能性を見据え、各工場では「数年間かけて、作業の自動化を進めながら生産性向上を図り、コスト対応を図ってきた」(金井社長)ことが利益改善に影響を与えているという。
この記事は週刊粧業 2024年9月2日号 9ページ 掲載
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