粧業日報 2024年9月19日号 5ページ
カンタンに言うと
ライオンの本社オフィスが、日本経済新聞社と一般社団法人ニューオフィス推進協会が共催する第37回日経ニューオフィス賞にて、応募総数153件のうち16社に贈られる「全国推進賞」を受賞した。
同社は、「行きたくなるマイベストオフィス」というテーマのもと、社員一人ひとりがベストパフォーマンスを発揮することを支えるオフィス環境を整備しており、このオフィスから、人々の心と身体のヘルスケアとサステナブルな社会の実現に向けた企業活動をより一層加速している。
日経ニューオフィス賞は、快適かつ機能的なオフィスづくりの普及・促進を図ることを目的に、日本経済新聞社と一般社団法人ニューオフィス推進協会が主催し、創意と工夫をこらしたオフィスを表彰している。
今回の審査では、「社員のウェルネス向上とともに、新しい習慣づくりへの気づきを促し、未来の習慣をつくるためのアイデア創出を加速させる発想のもと、社員の自律性やワクワク感を引き出すオフィスとなっている」という点が高く評価され、「全国推進賞」に選ばれた。
同社は経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」の実現に向け、新しい習慣への気づきや共創を促し、人的資本の活性化を力強く推進すべく、2023年4月に新オフィスを誕生させた。
新オフィスの設計にあたり、社員一人ひとりがベストパフォーマンスを発揮するためには、執務場所や使い方を会社から押しつけるのではなく、一人ひとりの「私はこれを実現したい」というポジティブな想いを実現できるような環境であることが重要だと考えた。
そこで、社員が自分のベストなワークスタイルを実感できるようなオフィスを目指し、「自ら選ぶ(社員一人ひとりがアクティブに選択し、ベストパフォーマンスが発揮できる)」「つながる(社内外のつながりを強化し、イノベーション創出を促進する)」「ワクワクする(働く人の気持ちが高まり、快適に感じる)」という3つのコンセプトを掲げた。
新オフィスは、ハミガキ専用台90台を設置しているほか、GENKIアクションルーム(ボルダリングジム、トレーニングジム)を設置するなど、オフィスにいながらにして健康になる工夫が施されている。また、親子ルームや授乳室を設けることで、育児中でも安心して働ける職場環境づくりにも取り組んでいる。
さらに、ベストな働き方の選択がしやすいよう、一人で黙々と仕事がこなせる「集中ブース」や、少人数で打ち合わせが行える「Duoブース」、大人数でイベントが行える「コラボレーションエリア」など、多目的なニーズに対応できる空間を用意している。
このように最適な執務場所の選択や共創の促進だけでなく、社員の健康をも考えた設計を行った結果、建築物の総合的性能とともにウェルネス性能の認証を行う「CASBEE-スマートウェルネスオフィス」認証の最高ランク「Sランク」の認証を受けている。
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この記事は粧業日報 2024年9月19日号 5ページ 掲載
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