さくら屋〈東京・多摩市〉、YouTubeを起点に店舗認知が拡大

週刊粧業 2024年9月23日号 4ページ

カンタンに言うと

  • SNS・店頭・ECの連動で好循環に
  • コロナ禍を経てSNSを軸に顧客とつながる活動を推進
  • 「体験」を重視した新たなフェーズのお店づくりに注力
さくら屋〈東京・多摩市〉、YouTubeを起点に店舗認知が拡大

 さくら屋は、化粧品専門店「SAKURAYA FOR ME」を5店舗(聖蹟桜ヶ丘・八王子・新百合ヶ丘・昭島・府中)展開するほか、サロン専売品や化粧筆などを取り扱うオンラインショップも運営している。

 2022年8月には、ピンクの髪がトレードマークで、化粧品業界歴30年のコスメバイヤーである常務取締役ゼネラルマネージャー・木内貴久美氏が「ピンクバイヤー」と称し、YouTubeで美容情報の配信を開始した。3年目を迎えた現在は、チャンネル登録者数が5万8000人を超え、「ピンクバイヤー」を起点にSAKURAYA FOR MEの認知が広がっている。

 5店舗の来店客数はここ数年2ケタ伸長を継続し、YouTubeで紹介したアイテムを販売するオンラインショップの売上が月平均で1000万円に達した。このようにSNS・店頭・ECの連動で好循環を生み出し、成果を挙げている同社の具体的な取り組みについて、専務取締役の櫻井資也氏と、「ピンクバイヤー」こと木内氏に話を伺った。

コロナ禍を経てSNSを軸に
顧客とつながる活動を推進

 さくら屋は、櫻井専務の祖父が1958年に聖蹟桜ヶ丘で雑貨屋として創業し、その数年後からメーカーの飛び込み営業を機に化粧品販売がスタートしたという。

 そして、せいせき(京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター)への出店を皮切りに、集客力の高い商業施設へのテナント出店を進めてきた。

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