週刊粧業 2024年10月14日号 15ページ
メリードゥビューティプロダクツ(津野田正弘社長)はエコサート・BDIHの2つの認定工場を拠点に、オーガニック製品を開発している。国連でSDGsが採択された2015年に先駆け、2014年にエコサートの認定工場資格を取得した。
「10年にわたって蓄積されたオーガニック処方は1000種類以上にのぼる。スキンケア、ボディケア、ヘアケアなど、幅広いカテゴリーのOEM製品の依頼に対応できる点が強みといえる」(津野田正弘社長)
2017年には、動物用のエコサート認定工場資格を日本で最初に取得した。エコサート認証を世界で初めて取得したペットケア製品計10種類の販売のほか、動物用エコサート認証製品のOEM受注も開始している。
さらなる領域の拡大にも注力しており、フェムケア製品やメンテック製品などを開発してきた。
フェムケア市場においては、オーガニックの特徴をもつことが評価されやすく、消費者にも訴求しやすい傾向にある。同社で製造されているデリケートゾーン専用の泡ソープやふき取りミストなどは99%、マッサージオイルでは100%の成分がオーガニック原料で構成されている。
そのほか、エコサート認証のフェイスパックの製造にも取り組んでいる。美容液だけでなくシートもオーガニック製品で製造する必要があるため、市場にはさほど出回っていないという。
今月からは、フェイシャル用二層式美容液と頭髪用二層式美容液のOEM受注を開始した。いずれもエコサート認証を得ていることに加え、石油系界面活性剤をはじめとした合計11種の成分がフリーとなっている。
「二層式美容液が注目を集める中、エコサート認証を取得している商品はほとんど市場に出回っていない。今後はエコサート認証を取得した二層式美容液のOEMの受注に注力していきたい」(同)
今後はオーガニック製品では難しいといわれるメークアップ商品の開発も目指すという。
この記事は週刊粧業 2024年10月14日号 15ページ 掲載
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