週刊粧業 2024年10月14日号 14ページ
カラーコスメOEM/ODM国内大手のトキワは、研究開発拠点のグローバルテクノロジーセンター(川口市)を核とし、中身(処方)と外装(容器)の同時開発による価値創造型の製品づくりに、サステナビリティの要素を付加するサステナブルビューティプロジェクトを推進している。
常務執行役員・パッケージ開発本部長の谷仁一氏は、「2018~2019年頃から化粧品業界でも欧米のグローバル企業を中心に人と環境に配慮したクリーンビューティーを推進する動きが見られ、当社も全社的なプロジェクトとしてスタートした」と話す。
容器では、木材や再生プラスチック材の使用、レフィル対応製品などプラスチックの使用量削減に向けた開発を行っている。当初の削減計画より進捗しているため、このほど削減目標の上方修正を行い、環境配慮型の製品開発を推進する。
容器と併行して、処方開発でも、「クリーンな原料の選定を進め、開発製品の約7割でサステナビリティな価値を付与した提案が可能となっている」と執行役員・処方開発本部長の川合誠司氏は話す。
リキッドアイライナーの開発では、環境にやさしいクリーン顔料を用いた50色のカラーバリエーションを揃え、昨年5月に開催されたCITE JAPANで発表した。現在は「新たな顔料の分散技術を確立して発色性や耐久性を向上させるなど機能的なアップデートを進め、アイブローやリップマーカーなどへ開発品目を広げている」(川合氏)という。
「引き続き、グローバル基準の安全性などの考え方も取り入れながら製品開発を進め、採用いただいたブランドの価値向上に貢献するとともに、環境課題の解決や使いやすさを追求したインクルーシブデザインなどで社会貢献につなげていきたい」(谷氏)
この記事は週刊粧業 2024年10月14日号 14ページ 掲載
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