粧業日報 2024年10月29日号 1ページ
カンタンに言うと
資生堂は10月14~17日にブラジル・イグアスフォールで開催された化粧品技術を競う世界最大の研究発表会「第34回国際化粧品技術者会連盟イグアス大会2024」(The 34th IFSCC Congress 2024 Brazil Iguazu Falls)にて、全688件の研究報告(口頭発表83件、ポスター発表605件)のうち、井上大悟研究員が口頭発表基礎部門で「最優秀賞」を受賞した。また、沖嶋杏奈研究員が、若手研究員に贈られる「Henry Maso Award for 2024」を授与された。
同社は、IFSCC主催の研究発表会にて、本大会で28回目の最優秀賞受賞となり、世界の化粧品メーカーの中で最多の受賞回数となった。
最優秀賞の研究タイトルは「シミ特有の細胞老化現象の解明:角化細胞内の過剰なメラニン蓄積によるシミ特有の代謝変化および細胞老化プロセスの発見と実効薬剤ソリューションの新展開」。研究では生きたシミを細胞レベルで非侵襲に観察し、シミではミトコンドリアの酸化的リン酸化(OXPHOS)活性が低下していることを明らかにした。また、シミにおける過剰なメラニン蓄積がOXPHOSの低下、細胞老化を引き起こすことも発見している。さらに、このメラニン過剰蓄積によるミトコンドリア代謝低下と細胞老化という新たなシミ改善ターゲットにアプローチすることで、シミの悪化・定着環境を改善する実効薬剤を開発した。
最優秀賞を受賞した井上研究員は、「日々進歩する科学の中で皮ふ科学も例外ではない。私たちの研究は、資生堂の築いてきた『巨人の肩の上に立って』皮ふを見つめてきたからこそ成し得た。今回最優秀賞をいただいた研究成果は、これから先の新しいシミ研究の序章であり、今後さらにブレイクスルーを起こしていく」とコメントしている。
この記事は粧業日報 2024年10月29日号 1ページ 掲載
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