アルビオン、「超硫黄分子」の肌効果に関する研究を発表

粧業日報 2024年11月27日号 5ページ

カンタンに言うと

  •  創傷治癒メカニズムを解明し、より高い肌効果のある商品開発へ
アルビオン、「超硫黄分子」の肌効果に関する研究を発表

 アルビオンは、新たな抗酸化物質として注目される「超硫黄分子」の肌効果について研究を進め、この研究成果について、第97回日本生化学会大会(2024年11月6~8日、横浜)で発表した。

 硫黄は人間にとって必要とされる元素であり、健康な髪の毛や爪、皮膚を維持するために重要な役割を果たしている。「超硫黄分子(ちょういおうぶんし)」とは、この硫黄原子が複数連結し、両端を炭素などで挟んだ構造を有する分子の総称で、これらの分子は生体内に存在し、これまでにビタミンE以上の強力な抗酸化作用があることが明らかにされているほか、抗炎症、抗ウイルス効果など様々な機能が報告されつつあり、近年大きな注目を浴びている。

 そこで今回は、高い肌効果を追求するため、新たな美容アプローチとして「超硫黄分子」について研究を進めた。

 研究では、「超硫黄分子」の皮膚における機能性を明らかにするために、「超硫黄分子」の産生量が少ない角化細胞を作製した。次に、皮膚の再生や修復に関与する細胞の遊走性を評価した。

 その結果、「超硫黄分子」の産生量が少ない角化細胞は正常な細胞に比べて遊走性が著しく低下した。細胞の遊走性は、創傷治癒に関わる重要な細胞機能であるため、「超硫黄分子」は皮膚の再生や修復に寄与している可能性があることが新たに判明した。

 今回の研究成果をもとに、「超硫黄分子」の皮膚における創傷治癒メカニズムを解明し、より高い肌効果のある商品開発への応用を目指す。

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