日本精化、自然由来指数1のアルブチンを提案

週刊粧業 2024年12月2日号 11ページ

日本精化、自然由来指数1のアルブチンを提案

 日本精化は、機能性油剤の引き合いが大幅に増えたことにより、上期実績は前年超えを達成した。背景には、海外需要の急激な拡大があるという。

 「コロナが明けて、メークをする機会が増加していくタイミングで、メークのトレンドがツヤに変化した。欧米では化粧品というと多くの人々がリップをイメージするほどリップアイテムが重要視されている。当社ではツヤや密着性を付与する植物由来の機能性油剤を幅広く揃えている。顔料との相性も良く、トレンドの変化と相まって需要が急激に拡大した」(同社)

 機能性油剤は、今後も欧米を中心に需要拡大が継続することが見込まれているものの、同社では将来的なトレンドの変化に向けた対策として、中国にて毎月セミナーを実施している。同社の機能性油剤は前述のツヤや密着性のみならず、顔料など無機粉体の分散性にも優れているため、「顧客の潜在的ニーズを引き出しつつ、様々な用途開発を後押ししている」(同社)という。

 「中国市場への提案は継続するが、市場の回復にはまだ時間がかかると推測している。市場規模が大きく、今後も成長が見込まれる欧米を念頭に置き、それぞれの市場に合った原料開発、技術開発に取り組んでいく」(同社)

 同社では、成長戦略の一環として、リン脂質素材の国内における提案強化に注力している。今年5月に発売した「Phytocompo HS(フィトコンポエイチエス)」は、頭皮や毛髪、手荒れの対策につながる保湿・エモリエント効果が期待される。

 さらに保湿や美白、抗酸化効果を兼ね備えた「PrimeLipid PI(プライムリピッド ピーアイ)」をはじめとした、生理活性機能を持つリン脂質素材の認知が広がってきており、今後も新規用途での開発や拡販に努めていくという。

 一方、美白主剤など生理活性物質の引き合いは減少傾向にあることから、巻き返しに向けて、今年より提案を開始した「Arbutin-Bio(アルブチンバイオ)」の提案を強化している。

 Arbutin-Bioは、自然由来指数1のアルブチンで、メラニン合成に重要な酵素であるチロシナーゼの活性阻害作用により優れた美白効果を示す。日本において医薬部外品主剤として使用することが可能なため、医薬部外品でありながらナチュラル志向の化粧品に対応することができる。

 今後に向けては、医薬部外品の参考処方と合わせたパッケージ提案の開始を目指しているほか、提案する参考処方の改良・改善を図っているという。

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