味の素、パーソナライズ処方をサポート 新規アミノ酸原料、感触改良にも

週刊粧業 2024年12月2日号 11ページ

味の素、パーソナライズ処方をサポート 新規アミノ酸原料、感触改良にも

 味の素は、アミノ酸研究から新たに保湿性のある化粧品粉体処理キット「アミオーラ TK-01A/TK-01B」の開発に成功し、2024年春より紹介を進めている。

 同社のアミノ酸由来の化粧品原料は、肌へのやさしさと機能性で様々な製品に使われてきたが、近年は地球にやさしい原料として国内外から注目を集めていることから、「当社のアミノ酸系原料が生分解性に優れたサステナブル素材であり、環境へのやさしさと肌への機能性を両立した原料ラインナップが揃っていることを改めて伝えていきたい」と話す。

 開発した「アミオーラ」は、化粧粉体とTK-01AとTK-01Bを順に混合することで粉体表面にアミノゲルを形成し感触や機能を改良する特徴を持つ。様々な化粧粉体や混合粉体、パウダー処方に使用が可能で、肌への付着性・密着性が高まり、保湿効果やカバー力を向上させる。

 また、「アミオーラ」で処理された粉体は親水/疎水性バランスを持つため、乳化安定性や分散性が高く、化粧もちと肌の保湿性を両立した処方を実現する。

 今年4月にパリで開催された「in―cosmetics global2024」では、世界的に盛り上がりを見せている「パーソナライズ」と、スキンケアだけでなくメークアップなど幅広い処方に使用できる「スキニフィケーション」の2つの観点から「アミオーラ」に関心が集まった。

 パーソナライズ処方への対応では、処理量や配合比率を微調整しながら独自の処理粉体をつくり感触の特徴を出せるため、製剤処方のバリエーション拡大や効率化を実現する。スキニフィケーションでは、スキンケア効果を持つファンデーションなどメークアップ処方が好評だったという。

 環境へのやさしさと肌への機能性を両立した原料としては、マイクロプラスチックビーズ代替用サステイナブルビーズとして紹介するアミノ酸系感触改良剤「アミホープ SB」シリーズも様々な製品に採用され実績が増えている。

 「アミホープ SB」シリーズは自然由来の成分からつくられた丸みを帯びた粉体で、生分解性素材でありながら、マイクロプラスチックビーズのような感触や質感を持ち、ソフトフォーカス効果やSPFブースト効果などの機能性に優れている。

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