進栄化学、実績豊富な原料で新需要を開拓

週刊粧業 2024年12月2日号 8ページ

カンタンに言うと

  • NMPA登録の新原料も販売開始
進栄化学、実績豊富な原料で新需要を開拓

 進栄化学は、市場の変化や消費者ニーズの多様化に対応した化粧品原料が好調に推移している。

 ヒアルロン酸シリーズでは、マイクロプラスチック代替原料のスクラブ剤「ヒアルロン酸スクラブSF300」(ヒアルロン酸クロスポリマ-2-Na)が「環境にも肌にもやさしいスクラブ剤」として洗顔料やボディスクラブなどで採用実績が増えてきている。

 同品は、美容成分として人気の高いヒアルロン酸を高分子クロスポリマーで加工することにより水に溶けにくい球状のスクラブ剤とした。角質除去効果と保湿効果が確認されている。また、ヒアルロン酸は酵素で分解される性質を持ち、土壌や海洋での生分解性を持つ。

 環境に配慮した天然由来マイクロビーズの種類は増えているが、環境配慮とスキンケア効果を両立したマイクロビーズはまだ市場に少ない。野田篤志社長は「ヒアルロン酸で洗う」というコンセプトの付与やマイクロビーズで付加価値化を実現する特徴に関心を持つ企業が増えていると話す。

 抗菌作用を持つ銀イオン保湿剤「Ag-P水」は、ペットケア、フェムケアなどの製品にも適応する殺菌効力試験データを新たに取得し、採用実績品目を広げている。デリケートゾーンに繁殖しやすいカンジダ菌の殺菌効力試験では、Ag-P水添加10分後にカンジダ菌が死滅し、8時間後も菌が繁殖しないことを確認している。

 海外原料では、Shanghai OLI(奧利) Enterprises社の新原料「Cellpolypid-MBH」(表示名称=(メタクリル酸ブチル/HEMA/メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン)コポリマー)の取り扱いを開始した。

 同品は、通気性のあるバイオフィルムと水分ロック膜を形成し、刺激物による皮膚の炎症を防ぐとともに、皮膚の水分量を保持して高い保湿力を維持する。既にINCI及び表示名称、中国NMPAに新原料として登録済みで、中国市場向けにも使用できる新保湿剤として提案を進める。

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 進栄化学、実績豊富な原料で新需要を開拓

PDF記事・人気ランキング

最新PDF記事

最新PDF記事をもっと見る

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
株式会社ミンテルジャパン
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop