阪本薬品工業、ポリグリセリン脂肪酸エステルの販売が好調

週刊粧業 2024年12月2日号 7ページ

阪本薬品工業、ポリグリセリン脂肪酸エステルの販売が好調

 グリセリンの国内トップメーカーである阪本薬品工業は、植物由来のグリセリンから製造した「ポリグリセリン脂肪酸エステル(SYグリスター/Sフェイス)」の販売が国内外で好調に推移し、特にメークアップやサンケアで顕著な伸びを示しているという。

 具体的な品目として、口紅用液状油剤の「Sフェイス IS―1005P」と「同 IS-1009P」は、ツヤやうるおいの付与をコンセプトとした製品での販売が好調だ。

 イソステアリン酸エステルの「Sフェイス IS-201」と、縮合リシノール酸エステルの「SYグリスター CRS-75」を組み合わせたW/O乳化剤は、ノンシリコンやPEGフリーをコンセプトにしたファンデーションやサンケアを中心に採用が広がっている。

 また、二塩基酸エステルの「Sフェイス SCIS-101」は、酸化チタンや酸化亜鉛など無機系の紫外線防御剤を用いるサンケアにおいて、天然由来の無機微粒子粉体分散剤に対するニーズが高まっていることから、ここへきて引き合いや問い合わせが増えているという。

 「今後もオーガニックやサステナブルな処方開発の需要が高まることが予測され、植物由来のグリセリンから製造し、幅広いラインナップで多彩な用途の化粧品に使用できるポリグリセリン脂肪酸エステルへの引き合いがさらに増えていくだろう。取扱原料の販売は全体的に増えており、ポリグリセリン脂肪酸エステルをはじめとする原料の生産体制を整え、安定供給に努めていく」(同社)

 高品質な製品の安定的な供給に向けては、2020年から赤穂工場でポリグリセリン脂肪酸エステルの新製造棟が稼働しており、生産能力が従来比で1・5倍となった。

 2022年には、赤穂工場でポリグリセリンのプラントを増設し、ポリグリセリンの製造能力を1.8倍に増強した。また、同年には泉北工場でグリセリンの製造設備を増設し、生産能力が年間1.5万トンから.3.5万トンに増強している。

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