マツモト交商、社会的なウェルビーイング意識の高まりに対応した原料を提案

週刊粧業 2024年12月2日号 7ページ

マツモト交商、社会的なウェルビーイング意識の高まりに対応した原料を提案

 マツモト交商が現在注力している2原料を紹介する。

 「Neuroglow(Givaudan社)」は、フランスのプロヴァンス地方の藍を原料としたウェルビーイングに効果をもたらす原料で、太陽を浴びることで生成されるビタミンDを、日光を必要とせずに産生促進する特徴をもつ。ビタミンDは免疫機能や心身の健康に重要な役割を果たすが、コロナ禍の外出制限中に日光を浴びる機会が減少したことにより、その不足が懸念されていた。

 また、同原料は「β-エンドルフィン」や「オキシトシン」といった幸せホルモンの分泌を促進する効果もある。特に緯度の高い地域では冬季の日照時間が短くなるため鬱状態に陥ることがあるが、同原料は幸せホルモンの分泌を促進することでウェルビーイングをサポートする。さらに同原料は、紫外線の影響を受けずに肌本来の色を活かす「セルフタンニング効果」も有している。

 イン・コスメティクス・アジアでは金賞を受賞しており、今後ますます注目されるだろう。

 「AMAZE XT(Nouryon社)」は、天然由来の高粘度キサンタンガムで、微生物による発酵で得られる増粘剤として化粧品や食品に広く用いられている。サステナブルな特性から近年注目されているが、従来のキサンタンガムは粘性が弱いという課題があった。「AMAZE XT」は次世代のキサンタンガムとして、従来のキサンタンガムよりも高い粘度と透明性を実現している。

 同原料はヘアケア製品にも応用され、日本の湿度の高い気候においてはセット力を維持する成分として重宝されている。また、スキンケア製品にも使用可能で、従来のキサンタンガムよりもべたつきが少なく軽やかな使用感を提供する。さらに、医薬部外品としても使用可能になったことにより、現在引き合いが増加しているという。

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