日光ケミカルズはスキンケア原料を多数扱っているが、ヘアケア原料の開発にも注力している。現在、特に注目を集める3原料を紹介する。
「NIKKOL グリシン亜鉛コンプレックス」は、長年スキンケア原料として使用されてきたが、近年ヘアケア分野への応用が進んでいる。アウトバス製剤やシャンプーに配合することで、ヘアカラーの色持ちを向上させる効果を発揮する。同原料をヘアマニキュアやカラートリートメントに配合し染色した毛束をシャンプーモデル(1%ラウリル硫酸ナトリウム)に一定時間浸漬させ、その前後の色差で色持ちを評価した。
その結果、未配合時と比較して明確な色持ち効果が確認された。また、ヘアマニキュア施術後に同原料を配合したシャンプーで洗髪した際には、カラーの退色が抑制され、7回の洗浄後でも色の保持が認められた。さらに同原料は紫外線からの保護効果も有しおり、紫外線照射による毛髪への酸化ダメージ(カルボニル化)を約90%抑制する結果が得られている。最新の研究では、頭皮のフケや赤みの改善効果が認められ、SCCJ学術大会で発表が行われた。
植物由来の注目原料「NIKKOL Decaglyn 5-HS」はポリグリセリン脂肪酸エステルの一種で、トリートメントに配合することで髪の表面が均一にコーティングされ、滑らかさを向上させる効果を有している。
摩擦感テスターによる毛髪表面のすべり性や走査型電子顕微鏡でのキューティクル状態の改善が確認され、美容師による官能評価でも、髪がしっとりして、トリートメント本来の機能が発揮されているといったコメントが寄せられた。
同じくポリグリセリン脂肪酸エステルの一種「NIKKOL Decaglyn 5-OV」は、髪にツヤを与える効果をもつ。目視評価および機器による評価の双方で、ツヤの向上が確認されている。
同社では今後も、新たな用途の開発に向けた研究を推進していく。
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この記事は粧業日報 2024年12月5日号 6ページ 掲載
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