成和化成、VC誘導体の高機能化をさらに推進

週刊粧業 2025年1月1日号 91ページ

カンタンに言うと

  • 1月より製品名を「iVC」に統一
成和化成、VC誘導体の高機能化をさらに推進

 成和化成は、化粧品選びで美容成分を重視した、いわゆる「成分買い」と呼ばれる購買行動をする消費者が増えている傾向を踏まえ、ビタミンC誘導体シリーズ「iVC」(全7製品)で新たな機能性データを見出し、ビタミンCコスメの付加価値化をサポートしていく。

 また、2025年1月の出荷分より、製品名「Amitose(アミトース)」を「iVC(アイブイシー)」に変更し、同社のVC誘導体のブランド化を進める。変更は製品名のみで製品仕様や品質の変更はない。

 iVCの新たな機能性創出では、「iVC 3LGA」に、超抗酸化成分として注目されているグルタチオンの産生促進効果と、併用したグルタチオンの抗酸化効果を高める相乗効果を見出し、「グルタチオンブースター」(商標登録済)として紹介を開始している。

 グルタチオンは、高い抗酸化力を持つ成分で、美容医療やK-Beautyで人気が高まり、日本でも注目を集めている。一方で、グルタチオンは安定性や特有の原料臭から、配合に課題があった。

 「iVC 3LGA」は、グルタチオンの産生促進と抗酸化力アップのW訴求で効率的な酸化対策を実現する。また、「iVC 3LGA」は、肌に必要な複数のセラミドの産生を促進する「セラミドプロモーター」(商標登録済)としての効果も確認しており、グルタチオンとセラミドの産生を促せる多機能なビタミンC誘導体として提案していく。

 iVCの中でも極めて安定性の高い「iVC DGA」と「iVC 3GA」の2製品については、ビタミンCの高濃度配合コスメに提案する。

 経時安定性試験(50℃・3カ月)では、ビタミンCは赤褐色に変色するのに対し、「iVC DGA」と「iVC 3GA」は変色がほとんどなく、透明性を保ち、有効成分の残存率も90%以上であることを確認している。ビタミンCコスメの市場競争が激しくなっている中で、ビタミンCをより高濃度配合する商品企画などに適した2製品だ。

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