カンタンに言うと
フレグランスの容器・原料供給からOEM提案まで手掛けるネオネクリエーション(竹内昭夫社長)は、香りビジネスの拡大に取り組んでいる。
特に、品質の高さに加え、国際的な安全基準への対応と、都内に構える開発ラボを活かしたスムーズな開発体制を強みとしている。
2024年の振り返りと今後の展望について竹内社長に話を伺った。
――現在の市場動向についてお聞かせください。
竹内 高級フレグランス用のガラス製品市場においては依然としてヨーロッパ製品が95%のシェアを占めるが、円安などの影響もあり、価格重視の層が中国製やアジア製の製品を選ぶケースも増えつつある。
また近年、天然由来の香料原料の需要が高まっており、特に植物から物理的に単離された香料(自然分子)が注目を集めている。当社でも、ラベンダーオイルをはじめとした植物由来の原料を栽培農家から直接仕入れ、販売を行っている。
――2024年を振り返ってみてどのような1年でしたか。
竹内 年初は厳しい状況が続いたが、3月以降徐々に売上が回復し、最終的にはコロナ前を上回る売上を達成した。また、お客様と協力会社の皆様に支えられ、2024年11月4日で創立20年を迎えることができた。
当社が取り扱うヨーロッパ製のガラス製品は、不良率の低さと優れたデザイン性で国内外から高く評価されている。さらに、国際的な安全基準にも対応している。
インターナショナルフレグランスアソシエーション(IFRA)の規制では、安全性が確認された濃度の3分の1以下での使用が原則となっており、当社ではこの基準を厳守し、パッチテストで安全性をしっかり確認した上で製造している。安全性と品質の両立は今後も重要な課題であると認識している。
――今後の展望についてお聞かせください。
竹内 当社は、フランスで培った製造技術やノウハウを最大限に活用し、フレグランス分野において一流ブランドと同等の品質を提供している。
また、都内に開発ラボを構えることで、製品開発から完成までを一貫して都内で完結できる体制を整えている。これにより、顧客の要望に対してスピーディーかつ柔軟に対応できる点が強みだ。
今後も20年間積み上げたフレグランス開発製造技術と経験を生かし、上質な天然香料原料とデザインに優れた上質なフレグランス容器、安全性に優れた香料高賦香率化粧品を提供していく。
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この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 88ページ 掲載
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