ジェイオーコスメティックス(奥村直久社長)はコロナ以降、生産体制を強化している。アメリカ市場での展開が進む中で、長期的に他国への展開も見据え、さらに営業体制も強化していく方針だ。
2024年の市場動向、海外対応やサステナブル対応について奥村社長に話を伺った。
――コロナ後の化粧品市場についてどのように見ていますか。
奥村 コロナが明けて市場全体としては回復傾向にあるが、コロナ前とは様相が変わっているように感じる。当社としては2024年の業績は微増であり、コロナ前の水準に戻りつつある。また、これまでと比較してメンズ向けの受注が増えるなど市場の変化を感じている。
――海外市場やサステナブルへの対応について考えをお聞かせください。
奥村 9年前に開設したアメリカ事務所については営業を強化しており、お客様も増えているため、業績は着実に伸びている。また、アメリカを通じて他の海外市場との取引につながるケースも増えつつある。
アメリカ市場から得られるフィードバックを活かして各国の法規制や市場特性に対応する体制を強化している。長期的には他国への展開も視野に入れているが、まずはアメリカ事務所を安定させることを目指す。
サステナブル対応については、工場での太陽光パネル設置や廃棄物削減などに取り組んでいるが、商品開発においてはお客様の方針に沿った対応にとどまっている。
世界的な環境意識の高まりにより、今後、国内市場でも環境意識が一層高まることが予想されるため、さらなる対策を検討していく必要性を感じている。
――今後の展望についてお聞かせください。
奥村 当社の強みである処方開発について引き続き強化するため、開発メンバーを充実させ、教育を通じて個々を成長させることでより高度な開発体制を構築していく。
また、国内市場が激化する中、アメリカを軸にグローバル展開を進めていく。一方、国内市場でもシェアを広げる余地はまだあると見ており、国内外の両方で取り組みを強化していきたいと考えている。
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この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 87ページ 掲載
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