東陽化成(坂東義晃社長)は、多様化する市場ニーズに柔軟に対応しながら、コロナが明けて盛り上がりつつある化粧品市場で堅実な成長を遂げ、2024年の業績は好調に推移した。引き続き、サステナブル対応や海外展開など時流に沿った製品開発・提案を進めていくという。
2024年の振り返りと2025年の展望について坂東社長に話を伺った。
――2024年を振り返ってみてどのような1年でしたか。
坂東 コロナが5類に移行して以降、メークアップ関連のお客様の動きが活発になったと感じている。
特に、ファンデーションや口紅といった製品の開発を再スタートさせる動きが進み、市場としても大きく活性化している印象だ。こうした中、業績はコロナ前を上回る水準まで回復しており、好調に推移している。
2024年夏には工場の増設を行った。コロナ禍でマスク生活が続いていた時期に目もとを華やかに見せるメーク製品がトレンドになり、パールやラメを使ったキラキラした製品の受託が増えている。
これらの製品は製造過程で微細な粒子が舞い散り他の製品に影響を与える可能性があるため、パール専用室を新設し、環境整備を進めてきた。25年から稼働を本格化する予定だ。
――サステナブル対応や海外展開への取り組みについてお聞かせください。
坂東 サステナブル対応については、原料から容器・包装まで、環境に配慮した提案を強化している。
海外展開については、今のところ既存のお客様で積極的に海外に注力している企業はまだ少数だが、国内市場が飽和状態である中で、東南アジアや欧米など海外市場を検討するケースは確実に増えてきている。
ただし、海外展開にはリスクも伴うため、多くの企業が国内市場を基盤にしつつ慎重に進めている状況と思われる。
――2025年の展望についてお聞かせください。
坂東 市場のニーズが非常に速いスピードで変化しているため、スピード感と品質のバランスをいかに保つかが重要だ。
品質を強化しつつスピード感も遅れを取らず、満足していただける提案をしていきたい。新しい設備の導入や人材育成など、環境整備も併行して進めていく。
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 87ページ 掲載
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