ホルス、幹細胞原料が好調に推移

週刊粧業 2025年1月1日号 87ページ

カンタンに言うと

  • 処理技術の研究にも着手
ホルス、幹細胞原料が好調に推移

 ホルスはグループとして化粧品・健康食品の原料開発、OEM、消費者向け販売を手掛け、独自原料の開発と新市場の開拓に取り組んでいる。

 2024年の振り返りと今年の抱負について三井幸雄代表取締役に話を伺った。

 ――2024年の振り返りをお願いします。

 三井 化粧品原料「サイタイ血幹細胞エクソソーム」や、ヘアケア原料「毛根幹細胞培養液」など、幹細胞原料の引き合いが多かった。

 2024年4月に上市した「サイタイ血幹細胞エクソソーム」は、ヒトの中で最も若い細胞であるサイタイ(へその緒)血由来の幹細胞を培養して得た上清液を使用している。原料中の成分を複数表記することで、表示名中で「幹細胞」と「エクソソーム」という2つの特徴を同時に訴求することができる。

 「毛根幹細胞培養液」は、日本人由来の毛根幹細胞を培養して得られる上清液で、毛髪の成長やヘアサイクルの正常化などが期待できる。新規で表示名称「ヒト毛根幹細胞順化培養液」とINCIを取得した世界初原料としての訴求も可能だ。

 一般的に、幹細胞原料は他の原料と比較して価格が高くなってしまうが、最近はさまざまな化粧品で採用されるようになってきている。

 当社のグループでも、ドラッグストアのPB製品として、幹細胞原料を配合した化粧品が販売され始めている。幹細胞やエクソソームが原料として、化粧品として市場で幅広く受け入れられてきていることを実感している。

 ――今年の抱負をお聞かせください。

 三井 今年は、既に着手しているエクソソームの開発を進める。大学との共同研究も積極的に行い、専門性の高い研究を行う。

 また、既に上市している原料や、広く知られている原料も、見直すことで新たな機能が発見されることがある。素材への理解や知識を深めることで、より高機能な原料の開発を目指す。

 ここ数年は「細胞の老化」に着目して原料の研究開発を行ってきたが、これは永遠のテーマであると感じる。これからも市場の動向を伺いつつ、ホルスらしい製品を上市していく。

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