ミリオナ化粧品、2024年は攻めの姿勢に切り替え

週刊粧業 2025年1月1日号 86ページ

カンタンに言うと

  • 幅広い要望に対応できる体制を構築
ミリオナ化粧品、2024年は攻めの姿勢に切り替え

 ミリオナ化粧品(阪本雅哉代表)は、2024年に営業体制を見直し積極的な営業活動を開始した。阪本代表は「市場が激化する中で、適正価格で市場のニーズに応じた提案ができるかが重要」と語る。

 2024年の振り返りと2025年の展望について話を伺った。

 ――2024年を振り返ってみてどのような1年でしたか。

 阪本 前半は厳しい状況が続いたが、9月頃から徐々に上向きになってきた。24年の初めに営業体制を見直し攻めの姿勢に切り替えたことにより、新規顧客や疎遠になっていた顧客への積極的な営業活動が功を奏している。

 市場が激化する中、今後も熾烈な営業競争が続くことが予想される。競争力を強化するために、コストメリットがある処方の提案や包装資材・容器の調達ルートの確保が必要不可欠だ。

 ――厳しい状況の中で新たに取り組んだことはありますか。

 阪本 価格高騰が続く中で、クオリティとコストのバランスを意識した処方開発が重要と感じているため、適正価格で市場のニーズに応じた原料調達や処方の開発を進めている。メークアップ製品では特に色物製品の強化を図っており、幅広い製品を開発できる体制を整えている。

 2024年からはペット商材にも力を入れている。動物用医薬部外品の許可を取得したため、ペット用スキンケアや化粧品の引き合いが増加した。

 ――2025年の展望についてお聞かせください。

 阪本 3月から北海道工場の稼働を開始する予定で、雪解け水を活用した化粧品の受託が本格化する。加えて、海外展開はもはや避けては通れない課題であるため、現在強化しているベトナムを中心に取り組みをさらに加速させていく方針だ。

 会社としては多様化する人材を活かしながら、変化に柔軟に対応できる人材の育成に取り組み、会社が一丸となって挑戦を続けていく。

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