NISSHA、業界初“香る”マイクロニードルパッチを開発

週刊粧業 2025年1月1日号 82ページ

カンタンに言うと

  • 睡眠美容で新価値創造へ
NISSHA、業界初“香る”マイクロニードルパッチを開発

 NISSHA(本社=京都府)は、「第15回 化粧品開発展」のOEM/ODMゾーンにブース出展し、睡眠美容アイテムとして注目を集めているマイクロニードルパッチの体験型展示を行う。ブースでは、独自形状の針の感触を確認できるツールや様々なパッチ形状を展示する。

 また、新たに開発した「“香る”マイクロニードルパッチ」の体験も提供する。これまでにない付加価値のあるマイクロニードルパッチとして提案し、睡眠美容の新たな価値創造を図っていく。出展ブースでは「評価結果など様々なデータも紹介しながら、商品開発の相談やOEMの依頼にも対応していく」(同社)という。

 同社は、化粧品用溶解性マイクロニードルパッチの研究・開発から製造まで一貫した生産体制で化粧品OEM事業を展開している。

 溶解性マイクロニードルパッチは、機能性成分を乾燥固化して作られた多数の微細な針が皮膚内で溶解することにより、皮膚内へ機能性成分を直接的に効率よくデリバリーするDDS(ドラッグデリバリーシステム)で、医薬品・医療分野で注目を集めている技術の1つだ。同社はスキンケア化粧品用に肌の角層へデリバリーする溶解性マイクロニードルパッチを開発した。


 同社は独自の製法でマイクロニードルを成形し、肌への負担を軽減しながら、針のパフォーマンスを最大限に引き出すことに成功した。独自の針形状(特許第6023752号)は、先端が円錐台形で折れにくく、皮膚に触れる面積を広くすることで角層への負担を軽減することを確認している。針は角層を超えない長さに設計し、肌へのやさしさを考えた形状であることを意味する「Softip」で商標登録を行っている。

 睡眠中は肌の再生と修復が最も効率的に行われる時間帯で、特に深いノンレム睡眠に入ると成長ホルモンの分泌が増加することがわかっている。成長ホルモンは細胞の成長と修復を促進して肌のターンオーバーを助ける働きがある。近年、肌の修復時間として睡眠への注目が高まり、寝ている間に美容成分を長時間、デリバリーすることができるマイクロニードルパッチへの注目度が高まっている。

 NISSHA製マイクロニードルパッチは、針と土台の部分がヒアルロン酸と美容成分で出来ている。針が角層内に届くとヒアルロン酸が浸透し、美容成分を含んだ土台部分がパックの役割を果たす仕組みになっている。有効成分を配合したマイクロニードルパッチは、貼ってから5~6時間で角層内に溶解する設計になっており、針の部分で長時間、角層に美容成分を与え続け、土台部分のパック効果により寝ている間の乾燥から肌を守ることができる。

 新たに開発した“香る”マイクロニードルパッチは、就寝時の睡眠導入効果がある香りを付与したマイクロニードルパッチ。マイクロニードルパッチに付与した際の香りの強さや経時での変化、実使用での官能評価、効果評価も実施中だ。睡眠美容の質を高める付加価値のあるマイクロニードルとして提案し、マイクロニードルパッチの新たな可能性を広げていく。

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