ポイントピュール(沖縄県久米島、大道敦社長)はOEMメーカーとして、海洋深層水をベースに、沖縄コスメの開発・育成に取り組んでいる。
24年の化粧品開発展から「『水』はひとつの成分です」をテーマとして掲げ、海洋深層水がすべての製品のベースになっていることを強調している。富山大学との共同研究により、同社独自の製法で久米島海洋深層水から作られた化粧品原料水がコラーゲン合成促進効果を示すことが明らかになっており、美容効果の高い素材として引き続き提案を強化していく方針だ。
さらに、最新の成分としてヒト幹細胞やNMNを取り入れたコーナーも設け、医薬部外品の展示エリアも準備した。医薬部外品で展示される製品はすでに承認を得ており、スピーディな製品開発をアピールしている。また、天然素材にこだわった製品として、海泥を使用した「クチャ」を用いたシャンプーやボディソープ、パックなども展示している。
アップサイクルコスメをテーマにしたコーナーでは、規格外の海ブドウや久米島特産のコーヒーを使った製品を紹介する。沖縄県内の企業と協力し、素材をエキス化して化粧品を製造した事例も展示する予定だ。さらに、独特な感触を持つ化粧品も展示し、来場者に楽しんでもらう要素も取り入れている。
2025年は、海泥を新たに1つのコーナーとして設け、沖縄素材を活用したサプリメントの展示も加わった。展示内容自体に大きな変化はないが、全体的にブラッシュアップされた内容となっている。
同社は2024年9月に大阪で開催された化粧品開発展にも出展している。化粧品開発展に出展することで、新規顧客獲得につながるだけでなく、会社のPRや既存顧客との相談の場としても活用しているという。また、自社ブランドの強化も図っているため、化粧品開発展を通じて認知度向上を目指している。
ブースに訪れた来訪者には、丁寧に要望を聞き、個々のニーズや関心に寄り添いながら案内を行っている。多彩な展示内容は、来訪者一人ひとりが求めている情報や製品に最適な提案をするために意識しているポイントでもあるという。
「化粧品開発展は沖縄の豊かな自然が育んだ魅力的な素材について知っていただける貴重な機会だ。沖縄特有の海洋深層水や海泥、植物成分が持つ独自の力をぜひ実感していただきたい。また、現在市場で注目を集めているアップサイクルコスメにも力を入れている。訪れる方々のニーズは多様であるため、それぞれの要望にしっかりと応えられるよう、柔軟で幅広い提案を行っていく」(同社)
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 81ページ 掲載
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