ジャパンビューティプロダクツ、ニッチ戦略で付加価値化を推進

週刊粧業 2025年1月1日号 79ページ

カンタンに言うと

  • 市場創出型の処方提案を強化
  • ノンケミカルUV処方を拡充、目まわりコスメは多機能化も
ジャパンビューティプロダクツ、ニッチ戦略で付加価値化を推進

 化粧品ODM/OEMのジャパンビューティプロダクツ(本社=東京)は、「第15回 化粧品開発展」にて開発処方38品目を展示する。ブースでは、OEM実績豊富な「ノンケミカルUV製剤」と「目まわりコスメ」、さらにフェムケアやキッズ&ベビーケア、ヘアケアなどの開発処方をまとめた「その他のトレンドコスメ」の3つに分けて展示する。

 前回(第14回)に続く出展で、同社は「ノンケミカル処方の日やけ止めや二重まぶた形成剤などニッチな商材の開発・製造を得意とするODM/OEM企業として広く認知していただくとともに、様々な開発処方の紹介を通して、当社の技術力・提案力をアピールしていきたい」と話す。

ノンケミカルUV処方を拡充、
目まわりコスメは多機能化も

 「ノンケミカルUV製剤」は、使い心地と高SPF・PA値/UV耐水性を両立した処方の開発を進め、バリエーションを広げている。ブースでは、ミストタイプやジェリータイプ、バームタイプなど剤型やテクスチャーの異なる約10種類のノンケミカルUV製剤を紹介する。白残りやきしみ感の少ないノンケミカルUV製剤であることを実際に肌で確認できる体験コーナーも設ける。

 新規開発処方として、顔だけでなく髪や全身に使えるノンケミカル処方のマルチUVバームを展示する。

 マルチバームは、乾燥が気になる部位や化粧直しの前に保湿したい部位に手軽に使える多機能アイテムとして人気が高まっている。新たに、UV機能をプラスしたノンケミカル処方のマルチバームで処方の付加価値化をサポートする。

 「開発段階のテスターを用意し、実際に試していただいたお客様の感想や意見を聞き入れながらブラッシュアップを図っていく」(同社)

 「目まわりコスメ」では、二重まぶた形成剤やまつ毛美容液、アイブローなどを展示する。

 二重まぶた形成剤では、新処方として簡便性を訴求した「指で塗れる」二重まぶた形成剤を開発中処方として紹介する。通常の二重まぶた形成剤は、のりで二重まぶたを形成するための専用ツールが必要となる。今回、専用ツールを使わず、指で塗って二重のラインを整える処方を提案する。

 また、前回の出展で好評だった開発処方として、アイシャドーと二重まぶた形成を同時に叶える「色付き二重まぶた形成剤」と、加齢にともなう「まぶたのたるみ」に着目した「まぶたリフトアップクリーム」などを展示する。

 まぶたリフトアップクリームは、まぶたをリフトアップしてメリハリのある目もとの印象をつくることができるアイテム。使用前後で見た目の違いがわかりやすいと好評で、前回の出展では「最もサンプル依頼が多かった」(同社)という。

 同社は「美容成分を配合した処方設計も可能なので、就寝前に継続して使用することでリフトアップ状態を癖づけできる特徴にも関心を持っていただけている」と述べ、睡眠美容にも使えるアイテムとしても提案していく。ブースでは、実使用によるリフトアップ効果のエビデンスも付与して紹介する。

 まつ毛美容液は、まつ毛のハリ・コシを実感できる高機能処方の開発を進めている。今回はヒト由来幹細胞培養液など美容成分にもこだわった高機能まつ毛美容液を展示する。開発したまつ毛美容液ではモニターテストを実施し、継続使用により短期間でまつ毛の長さとボリュームがアップするエビデンスも確立している。

 「その他のトレンドコスメ」では、キッズ&ベビーケアやフェムケア、ヘアケアなどを揃えた。

 フェムケアカテゴリーでは「お家ケア」と「外出先でのケア」の2つのアプローチでフェムケアの企画案件に対応していく。

 「お家ケア」では、デリケートゾーン専用の泡ソープに加え、全身ケアにも使えるボディミルクとバスミルクを紹介する。「外出先のケア」では、ミスト状の拭き取りタイプを開発した。

 「外出先でも女性特有の悩みに寄り添えるフェムケア処方の開発を進め、24時間、女性が快適に過ごせるようなフェムケアの提案につなげていきたい」(同社)

 キッズ&ベビーケアでは、泡で出てくるボディソープやボディミルクなどを開発した。社内モニターテストでは、3カ月から6歳までの未就学児への使用による評価試験を実施しており、安心して使える処方設計であることをアピールする。

 ヘアケアからは、スペシャルケア用の洗い流すトリートメントとアウトバスタイプのトリートメント、髪をふんわり立ち上げてボリュームアップを促すヘアスタイリング剤を提案する。

 その他のコーナーでは、自社メールマガジンで人気の処方を集めた企画の展示を用意する。

 「当社はノンケミカルUV製剤や目まわりアイテム以外の化粧品開発も幅広く取り組んでおり、特徴のある処方づくりができることもアピールしていきたい」(同社)

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