週刊粧業 2025年1月1日号 77ページ
カンタンに言うと
化粧品OEM/ODMのコスメ・ニスト(本社=群馬県)は、国内2工場(千代田工場・明和工場)で化粧品・医薬部外品、日用雑貨類の様々な製品の処方設計・開発から製造、包装まで一貫した生産体制・品質管理体制を整えている。2024年10月には2工場の近くに新たに「R&D・物流センター」を開設した。
新R&D拠点を構え、作業効率と製品開発スピードの向上を実現し、顧客対応力の強化を図っていく考えだ。「第15回 化粧品開発展」では、事業の柱である「ODM」「OEM」「SDGs」の3つのテーマを掲げてブース出展する。
小ロットから大ロットまで柔軟に受注対応できる生産供給体制と、顧客のニーズに合った処方開発を実現する開発力をアピールする。併せて、SDGsの取り組みとして推進する環境に配慮したモノづくりも紹介していく。
同社は群馬県内に所有する2つの工場(千代田工場・明和工場)で、少・中ロットから大ロットまで柔軟に対応できる生産設備体制を整え、スキンケアやヘアケア、ボディケア、オーラルケアなどの化粧品・医薬部外品、衣類用洗剤、柔軟剤、消臭剤などの日用雑貨類の製造を行っている。
千代田工場では、オーガニック認証「エコサート コスモス認証」(COSMOS認証)を取得し、オーガニック・ナチュラルコスメの開発・生産も得意としている。
今回の展示会では、「3本の矢」をテーマに「ODM」「OEM」「SDGs」で、自社開発処方を紹介しながら、開発技術力(ODM)やフレキシブルな生産体制(OEM)、環境に配慮したモノづくり(SDGs)への理解を深めていく考えだ。
ブースには営業担当の他に研究員も配置して展示処方の説明など来場者対応を行う。また、商談スペースは2つ設けて、展示処方の製品化を検討する来場者ニーズにも対応していく。
「既に化粧品事業を展開されている企業はもちろんのこと、スタートアップや新たに化粧品ビジネスをはじめたいという企業に対しても、全力でサポートする化粧品OEM/ODMであることを展示ブースでも体現していく」(同社)
「ODM」では、承認済みの医薬部外品処方を多数展示し、処方開発力をアピールしていく。
同社は「薬機法による広告表現が年々厳しくなる中で、効果・効能を謳える医薬部外品の処方開発の依頼が増えている。当社ではスキンケアからヘアケア、ボディケア、フェムケア、オーラルケアなど様々なカテゴリーで医薬部外品の汎用処方の充実化を図っている。化粧品と同様、医薬部外品も商品化のリードタイムを短縮したスピード開発を実現し、お客様のニーズに応えていきたい」と述べ、ブースではすぐに商品化が可能な医薬部外品処方として紹介していく。
スキンケアでは、シミやシワを改善する医薬部外品処方を提案する。開発では販売チャネルや価格帯も意識したコンセプト・処方設計を進め、デパート向けの高機能な医薬部外品処方も紹介する予定だ。
ヘアケアやボディケアのカテゴリーでは、体臭・ニオイケアに着目した医薬部外品処方を開発し、シャンプーやボディソープなどの付加価値化をサポートする提案を行っていく。
そのほか、成長市場として注目を集めているフェムケア、オーラルケア向けの医薬部外品処方として、デリケートゾーン専用ソープ、薬用ハミガキ&液体ハミガキなども展示する。
「近年は1つのブランドから、カテゴリー横断でアイテムを広げたいという依頼も増えている。幅広いカテゴリーに対応し、化粧品も医薬部外品も開発・製造可能な体制を構築していることも合わせて紹介していく」(同社)
2024年10月に開設した新たなR&D拠点の紹介も行う。
R&Dセンターでは今後、研究員を増員し、開発スピードをさらに上げてODM事業の強化を図っていく計画だ。また、官能試験や顔画像解析試験を行う研究機器・設備の充実化を図り、開発した処方のエビデンスデータを増やして、顧客提案力の向上・強化につなげていく。
「OEM」では、幅広いカテゴリー品目を、小ロットから大ロットまで受注対応できる生産体制を来場者に紹介していく。
千代田工場・明和工場の2工場では、100リットルから10トンまで38基の製造釜、27の充填ラインによる生産体制を構築しており、最適な受注生産を行い、安定供給を実現する。
近年は、様々なカテゴリーで詰め替え用の需要が高まり、詰め替えパウチの充填ラインが特に好調だという。
詰め替え用の提案はヘアケアやハンド&ボディケアの製品で普及してきたが、近年は化粧水などのスキンケアにおいても、ボトル本品と併せて詰め替えパウチを提案するブランドが増えてきている。また、ディスカウントストアやホームセンターなどの大型店舗やEC・通販向けに、詰め替え用の大容量化も進んでいる。受注対応の強化で、新たに2リットル前後の大容量パウチに対応できる充填ラインを導入し、詰め替えパウチも幅広い容量に柔軟に対応できる体制を整えている。
「SDGs」の取り組みでは、2工場で構築した環境配慮型製造を紹介する。千代田工場の設立は創業した2008年、明和工場は2019年で新しく、環境に配慮した生産・処理プロセスを構築している。太陽光発電を整備しており、再生可能エネルギーの転換促進を図り環境負荷低減に取り組んでいる。
また、従来の排水処理に比べ、汚泥の排出量を大幅に減らせる排水処理設備を導入している。環境に配慮した設備も充実させている。そのほか、廃棄物・資材の3Rの実践や土壌汚染の防止などにも取り組んでいる。
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 77ページ 掲載
■特集/第15回 化粧品開発展 開催記念特集◎TOA、「たのしい」「おもしろい」「あたらしい」開発製品32品目を展示◎アンズコーポレーション、エビデンス・ドリブン開発の実現でLTV型ODMをさらに深化◎コスメ・ニスト、「3本の矢」で商品開発を全面支援、柔軟な生産とスピード開発に磨き◎セントラル・コーポレーション、日本人由来の「臍帯血由来」エクソソーム配合化粧品を100個からOEM製造◎ジャパ...
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