あらた 須崎裕明社長、機能会社設立でMD・提案力が向上

週刊粧業 2025年1月1日号 58ページ

カンタンに言うと

  • 「IT中計」でシステム改革の投資を
  • コンビニの雑貨・化粧品に新提案、海外事業はビジネスの幅を拡大
  • AI活用で需要予測の精度向上へ、短期・中長期の並行で生産性改善
あらた 須崎裕明社長、機能会社設立でMD・提案力が向上

 あらた(須崎裕明社長)は化粧品をはじめ主力カテゴリーが好調に推移している。メーカー機能を持ち、化粧品のマーチャンダイジング、販促立案を担う機能会社を設立して、事業領域の拡大を図り、商品の幅や提案力によって、業界でのイメージが変わりつつある。化粧品の売上が好調なことで、売上高以上に、売上総利益高が伸びている。

 一方、人件費や物流費の伸びが想定を上回り、これを吸収するための生産性の向上が課題となる。「IT中計」によって中長期の生産性向上に向け、システム改革のための投資を継続している。

 須崎社長は「生産性向上に向け、長期、短期で並行して、成果を追求している」と語る。

コンビニの雑貨・化粧品に新提案、
海外事業はビジネスの幅を拡大

 ――人件費や物流費の高騰が続いています。日用品市場への影響は、いかがですか。

 須崎 24年は家庭紙の価格改定がありましたが、それ以外は目立った価格改定は少ないです。しかし、付加価値を付けてリニューアルし、価格が変わったものはあります。多くのメーカー様と話をしても、価格改定は容易ではありません。特に、当社が注力する化粧品市場では、価格改定はより慎重に進められています。

 ――23年は日用品・化粧品全般で価格改定が進み、業界全体で売上は伸長したものの、販売数量が減少しました。その傾向は続いているのですか。また消費環境について、どのようにご覧になっていますか。

 須崎 当社の出荷ベースをみると、23年は減少しましたが、24年は上期の段階で前年並みとなっています。売上高の伸びは単価上昇に寄与しており、プレミアムな高単価商品や、雑貨をはじめ大容量商品の販売が好調である可能性があります。当社の場合、単価の高い化粧品の構成比が少しずつアップしているので、その影響があります。結果として、売上総利益は伸びています。

あと86%

週刊粧業の有料プラン(制限なし・制限あり)をご契約の方のみ閲覧可能です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • お手元に届く紙面版も販売
有料プランについてはこちら
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > あらた 須崎裕明社長、機能会社設立でMD・提案力が向上

PDF記事・人気ランキング

最新PDF記事

最新PDF記事をもっと見る

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
株式会社ミンテルジャパン
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop