カンタンに言うと
PALTAC(吉田拓也社長)は人件費や物流費の高騰で、厳しい環境にあるものの、機械化・自動化による生産性の向上でコスト増を吸収している。24年度からスタートした中期経営計画および約10年後を見据えた長期ビジョンで、新物流モデルの確立のほか、事業領域の拡大でマーケティングや流通情報のデジタル化など、新しい機能づくりに取り組む。
その一環で24年度は、食品との一括物流を開始した。製配販とも右肩上がりの成長が見込めない中、吉田社長は「サプライチェーンがお互いに強く連携する時代が訪れる。中間流通として、先頭的な役割を果たしていきたい」と語る。
――いまの市場環境をどのように、ご覧になっていますか。また、業績にどのように反映されていますか。
吉田 我々が取り扱っている化粧品、日用品は生活に密着したカテゴリーなので、世の中の動きと変わりません。様々なモノが軒並み値上がりし、米なども相当値上がりしています。電気、ガソリンと同様、生活に必要不可欠なものが値上がりする中、実質賃金がまだまだ追いついていないので、消費が伸びる環境にはありません。やはり節約志向や生活防衛意識が強いので、化粧品、日用品も新しい価値があるものは動きますが、そうでないものは買い控えの傾向が見受けられます。
一方、当社の上半期の業績は増収増益で過去最高でした。ただ、中身を深掘りすると、単価は23年の値上げの影響で伸びていますが、個数は厳しい状況です。結果として売上は伸びていますが、消費の力強さではなく、単価のアップでもたらされたものです。
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この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 56ページ 掲載
■2025化粧品日用品主要業態の最新トレンド(ドラッグストア)~デジタル化で若年層を開拓■2024年の業態別化粧品販売、百貨店がインバウンド好調で2ケタ伸長~業態トータルの販売高は4.2%増で推移■激変するH&B市場・有力卸売業に聞く◎花王グループカスタマーマーケティング・中尾良雄社長~バリューチェーンの仕組みを刷新、新しい感性マーケティングが奏功◎PALTAC・吉田拓也社長~中間流通として...
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