PALTAC 吉田拓也社長、中間流通として先頭的な役割を遂行

週刊粧業 2025年1月1日号 56ページ

カンタンに言うと

  • 長期ビジョンで新しい機能づくりを
  • 値上げの影響で個数は低迷、生産性向上でコスト増を吸収
  • 価値ある商品・情報をタイムリーに機械化・自動化で作業費を最小化
  • 新物流モデルで生産性を2倍に、SNSを含め情報のデジタル化を
  • インナービューティにチャレンジ、グループで商流・物流の強みを追求
PALTAC 吉田拓也社長、中間流通として先頭的な役割を遂行

 PALTAC(吉田拓也社長)は人件費や物流費の高騰で、厳しい環境にあるものの、機械化・自動化による生産性の向上でコスト増を吸収している。24年度からスタートした中期経営計画および約10年後を見据えた長期ビジョンで、新物流モデルの確立のほか、事業領域の拡大でマーケティングや流通情報のデジタル化など、新しい機能づくりに取り組む。

 その一環で24年度は、食品との一括物流を開始した。製配販とも右肩上がりの成長が見込めない中、吉田社長は「サプライチェーンがお互いに強く連携する時代が訪れる。中間流通として、先頭的な役割を果たしていきたい」と語る。

値上げの影響で個数は低迷、
生産性向上でコスト増を吸収

 ――いまの市場環境をどのように、ご覧になっていますか。また、業績にどのように反映されていますか。

 吉田 我々が取り扱っている化粧品、日用品は生活に密着したカテゴリーなので、世の中の動きと変わりません。様々なモノが軒並み値上がりし、米なども相当値上がりしています。電気、ガソリンと同様、生活に必要不可欠なものが値上がりする中、実質賃金がまだまだ追いついていないので、消費が伸びる環境にはありません。やはり節約志向や生活防衛意識が強いので、化粧品、日用品も新しい価値があるものは動きますが、そうでないものは買い控えの傾向が見受けられます。

 一方、当社の上半期の業績は増収増益で過去最高でした。ただ、中身を深掘りすると、単価は23年の値上げの影響で伸びていますが、個数は厳しい状況です。結果として売上は伸びていますが、消費の力強さではなく、単価のアップでもたらされたものです。

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