カンタンに言うと
花王グループカスタマーマーケティング(中尾良雄社長)は2024年、生活者のニーズに対応した新商品や、気候の変化に対応した売り方の提案などもあり、業績は好調に推移した。ハイプレミアムヘアケアでは、新しい感性マーケティングの実施にチャレンジし、成果を上げている。
また、中尾社長は、「長期的な視点でメーカー、卸、流通を巻き込み、バリューチェーン全体の仕組みを変えたい」と語る。市場動向や25年度の方針、将来を見据えた流通との取り組みについて、中尾社長にインタビューした。
――直近の市場の動きと業績の推移について、お聞かせください。
中尾 市場は23年からの値上げモードが続き、単価が上がってその効果で押し上げられています。もちろん、製品の付加価値化が寄与しています。数量は元々、前年割れを予想していました。
24年のトイレタリー市場は金額ベースで前年比107%程度となっているのに対し、数量は99%程度となっているので想定通りです。我々のアクションとして第1Q(2024年1~3月)はスタートダッシュを計画していました。
例年、歳末商戦の仕掛けの歪が現れるのですが、1月から好スタートが切れ、春の新製品もしっかり上乗せでき、第1Qは想定通りでした。
4~6月は23年が猛暑でしたので夏向けのシーズン品の反動が懸念されましたが、前年を上回り、第3Qにかけて計画通りに推移しました。秋から歳末にかけ、春の新製品と秋に出した製品がバランス良く動き、トータルシェアを上げながら着地できる見通しです。想定通りの動きですが、化粧品は一部課題があります。
あと89%
週刊粧業の有料プラン(制限なし・制限あり)をご契約の方のみ閲覧可能です
関連キーワード
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 54ページ 掲載
■2025化粧品日用品主要業態の最新トレンド(ドラッグストア)~デジタル化で若年層を開拓■2024年の業態別化粧品販売、百貨店がインバウンド好調で2ケタ伸長~業態トータルの販売高は4.2%増で推移■激変するH&B市場・有力卸売業に聞く◎花王グループカスタマーマーケティング・中尾良雄社長~バリューチェーンの仕組みを刷新、新しい感性マーケティングが奏功◎PALTAC・吉田拓也社長~中間流通として...
バラ売り
【週刊粧業】2024年化粧品業界 基礎データ
バラ売り
【週刊粧業】2023年度国内化粧品売上高上位30社
バラ売り
【週刊粧業】2024年消臭・芳香剤の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年週刊粧業選定・化粧品日用品業界10大ニュース
バラ売り
【週刊粧業】2025年敏感肌・低刺激コスメの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】資生堂、「Shiseido Beauty Park」をオープン
バラ売り
【週刊粧業】コーセー、グローバルサウス最大のインド市場攻略へ
バラ売り
【週刊粧業】ポーラ、小林琢磨新社長インタビュー
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。