ライオン 竹森征之社長、「オーラルヘルスケア」を中核に据え社会的価値と経済的価値の両立へ

週刊粧業 2025年1月1日号 38ページ

カンタンに言うと

  • オーラルケア・ビューティケアが市場を上回る伸び率で推移
  • ――2024年度を振り返っていただけますか。
  • ――特に印象に残っている商品やヒット商品を教えてください。
  • 国内の事業構造改革は順調、「質」から「量」への転換進む
  • ――国内一般用消費財事業の構造改革の方向性について教えてください。
  • ――業界協業の取り組みについてはいかがですか。
  • 更なる飛躍へ挑戦の舞台を「日本」から「アジア」に拡大
  • ――海外事業の状況について教えてください。
  • ――1月1日付の組織改正のポイントについて教えてください。
  • ――オーラルヘルスケアをどのようにアジアに普及させていきますか。
  • ――ビジネス開発センターの機能再編の狙いを教えてください。
  • 自律した個の躍動により組織全体に変革もたらす
  • ――アジアにおけるオーラルヘルスの普及には人材育成が不可欠です。どのようなスタンスで取り組んでいきますか。
  • ――2025年の経営方針、抱負についてお聞かせください。
ライオン 竹森征之社長、「オーラルヘルスケア」を中核に据え社会的価値と経済的価値の両立へ

 ライオンの2024年12月期第3四半期決算(1~9月)は、国内一般用消費財事業の構造改革が着実に進み、事業利益は想定を上回る形で推移している。このように収益性向上で成果が発現しつつある中、25年は新中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」がスタートする。

 「オーラルヘルスケア」をアジアに普及させるべく、一気通貫で戦略・実行を行う組織として「グローバルオーラルヘルスケア事業開発部」を新設するとともに、その推進を担う人材の育成にも注力していく。

 竹森征之社長に2024年の動向と2025年の展望についてインタビューした。

オーラルケア・ビューティケアが
市場を上回る伸び率で推移

 ――2024年度を振り返っていただけますか。

 竹森 SRIデータ(1~11月)によると、日用品市場は平均単価が107、個数が100、OTC市場は単価が103、個数が99となっています。日用品、OTCとも購買の減少がみられない中で単価上昇を伴う形で市場が拡大しています。

 このような市況において当社は、2027年に向けた施策KPIとして2023年比で「高付加価値化・値上げ」を150億円規模、「SKU削減数」を30%、「売上高競争費率」を△2Pと設定しましたが、全て順調に推移しています。1SKU当たりの売上・利益を最大化させることに集中した結果として、SKUの削減が進むという好循環が随所にみられ、手応えを感じています。

 ドリンク剤や外用消炎鎮痛剤など非注力分野の整理を行いつつ、重点分野では商品の高付加価値化、値上げの実行、SKUの削減、競争費用の効率化を進めた結果、オーラルケアやビューティケアを中心に好調に推移しました。

 国内の一般用消費財分野については、収益性が確実に高まってきているという手応えは感じています。総じて高付加価値化に向けた仕込みやプロモーションが上手くいき、製品のバージョンアップを伴う付加価値化が全ての分野で思い描いた通りに進みました。

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