カンタンに言うと
ライオンの2024年12月期第3四半期決算(1~9月)は、国内一般用消費財事業の構造改革が着実に進み、事業利益は想定を上回る形で推移している。このように収益性向上で成果が発現しつつある中、25年は新中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」がスタートする。
「オーラルヘルスケア」をアジアに普及させるべく、一気通貫で戦略・実行を行う組織として「グローバルオーラルヘルスケア事業開発部」を新設するとともに、その推進を担う人材の育成にも注力していく。
竹森征之社長に2024年の動向と2025年の展望についてインタビューした。
――2024年度を振り返っていただけますか。
竹森 SRIデータ(1~11月)によると、日用品市場は平均単価が107、個数が100、OTC市場は単価が103、個数が99となっています。日用品、OTCとも購買の減少がみられない中で単価上昇を伴う形で市場が拡大しています。
このような市況において当社は、2027年に向けた施策KPIとして2023年比で「高付加価値化・値上げ」を150億円規模、「SKU削減数」を30%、「売上高競争費率」を△2Pと設定しましたが、全て順調に推移しています。1SKU当たりの売上・利益を最大化させることに集中した結果として、SKUの削減が進むという好循環が随所にみられ、手応えを感じています。
ドリンク剤や外用消炎鎮痛剤など非注力分野の整理を行いつつ、重点分野では商品の高付加価値化、値上げの実行、SKUの削減、競争費用の効率化を進めた結果、オーラルケアやビューティケアを中心に好調に推移しました。
国内の一般用消費財分野については、収益性が確実に高まってきているという手応えは感じています。総じて高付加価値化に向けた仕込みやプロモーションが上手くいき、製品のバージョンアップを伴う付加価値化が全ての分野で思い描いた通りに進みました。
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この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 38ページ 掲載
■2025化粧品日用品市場の最新トレンド(百貨店)~OMOとVIP対応の強化へ■2024年の新商品発売状況、化粧品は機能性向上で平均単価が上昇、化粧雑貨・美健食は販売数が大幅増◎化粧品~成長品目で単価アップの傾向◎日用品~品目別(ファブリックケア(衣料用洗剤・柔軟剤)、フェムケア(生理用品など)、オーラルケア(口腔衛生品))発売状況■特集/ものづくりの日本らしさ~技術と精神の継承で培った価値...
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