カンタンに言うと
新日本製薬の2024年9月期決算は、売上高が前期比6.3%増の400億4300万円、営業利益は同11.3%増の41億7600万円だった。主力ブランド「パーフェクトワン」はCRMの強化を通じてLTVの最大化に取り組み、複数商品の定期購入比率や定期顧客の単価が上昇し、国内売上高は前年並みを維持した。
また、ミドル世代・ミレニアル世代の顧客層を拡大するという目標については25年以降も引き続き重点的に取り組む方針だ。そのほか、育成ブランドである「パーフェクトワンフォーカス」(以下、フォーカス)、「Fun and Health」も好調に推移している。
後藤孝洋社長は、育成ブランドのさらなる強化や通販以外のチャネルの強化を重点課題に挙げ、成長投資を進めていく考えを示している。
――2024年を振り返ってみてどのような1年でしたか。
後藤 全体としては計画通りの着地であり、安定した1年だったと言える。もう少し成長できれば良かったという課題は残るが、次のステップへの課題として捉えている。また、24年の大きな成果としては、新しいブランドの育成が順調に進んだ点にある。
当社は「パーフェクトワン」を代表とするオールインワンのスキンケアを確立した企業として知られているが、これまで「パーフェクトワン」が売上の9割を占める一強の状況が続いており、第2、第3のブランド育成が重要視されていた。
24年は、「フォーカス」が売上全体の1割にまで成長し、「Fun and Health」も順調に成長するなど、機能性食品群が大きく伸びた。11月に発表した中期経営計画においても、育成ブランドが今後さらに存在感を増していくための計画を立てることができた。
――「パーフェクトワン」の現状と課題について教えてください。
後藤 「パーフェクトワン」はこれまでシニア層の支持を中心に成長してきたが、それ以外のユーザー層、特にミレニアル世代の獲得が課題であった。ミレニアル世代向けブランドとして「フォーカス」を開発し、ターゲットに特化したマーケティングやプロモーションを行った結果、EC比率が売上全体の2割を占めるまで成長することができた。
――化粧品以外の分野でも成果があったようですが、その点について詳しく教えていただけますか。
後藤 これまで当社は化粧品を主力としてきたが、昨今の市場動向や消費者ニーズの変化に対応するため、新たにヘルスケア分野にも進出を図った。「Fun and Health」では、Wの健康青汁やスリモアコーヒーなどが好調に推移した。
これまでの化粧品分野に加えヘルスケア製品でも顧客を獲得できたことは、事業拡大の観点からも重要な成果であり、今後の成長に向けた足掛かりになると考えている。
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この記事は訪販ジャーナル 2025年1月27日号 3ページ 掲載
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