ホルス、羊膜エキスの提案を強化 高いエイジングケア効果に期待

週刊粧業 2025年1月27日号 4ページ

ホルス、羊膜エキスの提案を強化 高いエイジングケア効果に期待

 ホルスはグループとして化粧品・健康食品の原料開発、OEM、消費者向け販売を手掛け、独自原料の開発と新市場の開拓に取り組んでいる。

 三井幸雄社長は「昨年は『サイタイ血幹細胞エクソソーム』や『毛根幹細胞』を中心に提案を強化していたが、今年はその2品に加えて『羊膜エキス』の提案を強化していく」と語る。

 ――研究開発における方向性についてお聞かせください。

 三井 研究においては、最先端の研究と言えるノーベル賞や医療業界の動向を注視している。

 近年は、ノーベル賞を受賞してから医療業界で研究を開始するまでのスピードが加速しており、それに伴って化粧品や健康食品に取り入れられるまでの期間も短くなってきている印象がある。

 今後も注目を続けて、当社での原料開発に活かし、機能性の高い原料をいち早く提案できるように取り組んでいく。

 ――羊膜エキスについて教えていただけますか。

 三井 羊膜は、胎児を包み、羊水を保持している薄い膜のことで、創傷治癒や抗炎症作用が期待されるため、再生医療の分野で注目されている。世界的に見ても医療における羊膜の市場規模は年々拡大しており、2030年には85億米ドルに達するという予測もある。

 当社の羊膜エキスは、世界で初めて化粧品への配合を可能にした原料で、製造方法の特許も取得している。特に、EGFやFGF等の細胞増殖因子の含有量のバランスが良く、中でもGDF-11の含有量が非常に多いのが特徴だ。

 GDF-11はハーバード大学等でも研究された「若返り因子」とも呼ばれる成長因子で、幹細胞やコラーゲン、エラスチン等の増殖を促し、皮膚の再生やエイジングケア作用が期待されている。

 ――今後の展望についてお聞かせください。

 三井 羊膜エキスは既に多くの採用実績もあるが、今後さらに提案を強化する。5月に開催される「CITE JAPAN 2025」でも注目原料として打ち出していく。

 ここ数年は「細胞の老化」に着目して原料の研究開発を行ってきたが、奥が深く、まだ明らかになっていない部分も多くある。

 しかし、その謎を少しずつ明らかにしていくのがノーベル賞をはじめとする最先端の研究だと考えているので、今後も市場の動向を注視しつつ、新たな原料の開発にも積極的に取り組み、ホルスらしい製品を上市していく。

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