ノーベル化学宏業、特許原料などで付加価値提案を推進

週刊粧業 2025年2月24日号 13ページ

カンタンに言うと

  • 協力工場を増やし顧客対応力を強化
ノーベル化学宏業、特許原料などで付加価値提案を推進

 少量多品種型のOEM・ODM事業を展開するノーベル化学宏業は、2024年8月に立ち上げたOEM企画営業部を軸に顧客対応力の強化を図る。

 勝見篤嗣社長は「小ロット製造の要望も多様になってきている。協力工場と連携しながら対応領域を広げて顧客との関係を深めていきたい」と話している。

 ――新興企業の急成長もあり、新規参入を目指す企業は増えています。昨今の顧客ニーズに変化は見られますか。

 勝見 少量からスタートしたいという要望はスキンケア以外の製品にも広がってきている。依頼としては、インバス系が多いが、新しいところでは美白ハミガキなどオーラルケア製品の案件も増えてきている。

 これまでは当社が設備を持たない固形石けん工場などと連携してきたが、今後はもっと幅広い分野で協力体制を作り、当社に問い合わせいただいた期待に応えられるようにする。

 顧客対応力の向上では、今期(2025年7月期)よりOEM企画営業部を新設した。受注案件に適した協力工場での生産を増加させ、顧客満足度向上につなげていく。

 ――併行して処方開発のバリエーションを広げていくのでしょうか。

 勝見 特許原料をはじめ自社オリジナル原料を製品の差別化・付加価値化への提案とする。

 これまで廃棄相当とされていた素材から新たな価値を見出すアップサイクル原料を用いた処方開発も進める。

 また、製品の機能性向上と環境配慮の両立も重視されている。自然由来指数を表示して販売したいという顧客の要望に対応する形で、自然由来指数を意識した処方設計にも取り組んでいる。

 ――製造業は生産コストの上昇が続いています。今期の見通しは。

 勝見 市場回復が進み、上期は売上が前年同期を上回って堅調に推移している。一方で生産コストの高騰が続いている。

 既存品については値上げ交渉も進めているが、付加価値化を促す新製品の企画を推進していく。また、現在は設備・機械のメンテナンスやオーバーホールも進めており、品質の向上につなげていく。

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