マーナーコスメチックスは、エコサート認証を取得した岩手県のオーガニック工場(くりこま高原藤沢工場)で、自社オリジナル原料の開発から処方設計、製造まで一貫して担い、化粧品OEM/ODM事業を展開している。
藤沢工場ではマレーシアハラール(JAKIM)とインドネシアハラール(BPJPH)の認証も取得しており、海外市場開拓もサポートしている。井田勝康社長に今後の成長戦略を聞いた。
――今期(2025年8月期)の状況についてお聞かせください。
井田 OEM/ODMや輸入代行など各事業が前年実績を上回って推移している。世界情勢の影響で多少上下する可能性があるが、通期も計画を上回って着地できる見込みだ。
ただし、生産部門はコスト対策を進めていく必要がある。藤沢工場をはじめ各工場で生産性の向上に向けたインフラ整備・省人化対策を進めていく。
――OEM/ODM事業の好調要因は。
井田 アップサイクル原料として独自開発した加水分解卵殻膜など自社オリジナル原料を配合した処方提案が好調だ。
当社の開発処方は、希望すればエコサートやハラールの認証を取得できるため、グローバル展開を見据えられることもプラス要因になっている。
今後も処方のバリエーションを増やして提案の幅を広げていく。
――オリジナル原料の特徴は。
井田 アップサイクル原料の開発では、地域ブランドの果物などを有効活用したいといった相談・依頼が増えている。
規格外や廃棄処分されていたものを、未利用資源として化粧品原料に有効活用することで、環境活動や地域創生活動と一緒にブランドの認知拡大・イメージアップにつなげることができる。
また、果物や花から抽出したアロマ精油や芳香蒸留水を用いた処方も顧客からの評価が高く、開発に力を注いでいる。特にアロマ蒸留水は、化粧水などで水の代わりに配合することで全成分表示の最上位に表記でき、美肌効果とともにイメージアップ効果も期待できることから需要が高まっている。
新たな取り組みとして、発酵原料メーカーの協力を得ながら、米ぬかなどを素材に自社オリジナル発酵美容液の開発を進めている。
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この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 13ページ 掲載
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