ミック・ケミストリーは、顧客の要望に応えるだけでなく、高品質で高付加価値な製品の提案にも取り組んでいる。昨年からはアンチエイジングに特化した自社ブランドの展開も開始し、好評を得ているという。
小野沢勝弘常務に話を伺った。
――現況についてお聞かせください。
小野沢 昨年、自社ブランド「DEZZIL」を立ち上げた。「美しく、老いる」という言葉をテーマにしており、発酵プラセンタやリポソーム化した幹細胞エキスなど最先端の成分を配合したアンチエイジングラインとなっている。
直近では昨年12月に化粧水と乳液を発売した。3月末には日やけ止めミルクの発売を予定している。
当社の総力を結集した「DEZZIL」は評判が良くリピートも多いため、本格的なアンチエイジングラインとしてOEMのお客様にも製品を紹介している。
実際に製品を見てもらうことで、当社のものづくりに対する姿勢や技術力を評価していただく1つのツールになるだけでなく、どのような製品を製造できるのかイメージを持っていただきやすくなる。
――原燃料高による製造コストの増加が続いています。対策は。
小野沢 OEMでは、良い製品をつくり、お客様の期待に応えることが最も重要だ。技術や研究にはゴールがなく日進月歩であるため、日々の研鑽を最優先にする方針は変わらない。
その上で、製造コストの増加については、機械化の推進や生産計画の見直し、原料資材の効率的な購入方法の検討を通して、生産性や効率の向上を図っていく。
最近の傾向として、さまざまな製品が溢れていることから、愛用者の獲得が難しくなってきている。使用実感が高く、高品質な製品であるだけでなく、差別化を考えながら製品をつくらないと、手に取ってもらえない。
当社では、お客様との最初の企画の打ち合わせ段階から研究者も参加して意見交換をしており、発売後のアフターフォローまでしっかりと取り組むことで、お互いが納得できるものづくりに取り組んでいる。
社員全員が技術者集団であるという考えのもと、ものづくりの専門家として、お客様にとって頼りになる存在になることを目指す。
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この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 12ページ 掲載
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