テクノビューティーサプライは、40年以上にわたる化粧品づくりのノウハウを活かし、高い技術力と提案力を強みとしている。遠藤真人代表取締役に話を伺った。
――市場の変化について、どのように感じていますか。
遠藤 消費者のニーズが多様化する中で、明確なトレンドの主流が存在せず、様々なニーズに対応する製品が増えている。こうした中で、「すべての悩みに対応できる」と謳う製品が多く登場しているが、一方で特定の悩みに特化した製品の需要も高いと感じている。
特定のニーズにピンポイントで応える製品は、一度その良さを理解した消費者にとっては代替が効きにくく、長期的な支持を得られることが多い。今後は、こうした需要にアプローチすることがますます重要になるだろう。
また、男性化粧品の動向も注目されており、若年層を中心に使用者層が広がっている一方、中高年層へのアプローチも増えている。男性に化粧品を使う習慣を定着させるには時間がかかるが、その分市場の拡大が期待できると感じている。
さらに、最近の動向としては、特徴や強みを訴求しやすい商品が先行して売れる傾向にある。
メーカーの宣伝文句やSNS、口コミなどを参考に使用前に購入を決める消費者が増えているため、商品を手に取ってもらうまでのプロセスが課題となっている。
――市場が激化する中で、今後の展開についてどのように考えていますか。
遠藤 当社のヘアケア製品は濃厚な処方が特長だが、消費者にまだ十分に届けきれていないと感じている。その課題をどう埋めるかが今後の鍵となる。
また、異業種からの化粧品業界への参入が増えている。こうした企業の中には化粧品製造に関する知識が十分でないケースも多く、いかに情報を発信し、露出を増やすかが求められる。
当社では、公式HPにおいて3カ月に1回程度、処方提案を発信しており、より多くの企業に当社の強みを知ってもらうための導線を整備してきた。このような取り組みについては、今後も積極的に行っていく方針だ。
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この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 12ページ 掲載
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