ミリオナ化粧品は、競争力の強化を目指してサプライチェーンの開拓や大ロット生産体制の取り組みを進めている。
現在注力している取り組みから今後の展望について阪本雅哉代表取締役に話を伺った。
――競争が激化する中、どのように競争力を強化していきますか。
阪本 現在、韓国コスメのシェア拡大などにより、化粧品市場ではスピード感があり、かつ低コストで高品質な製品が求められるようになっている。現状維持では競争を勝ち抜くことは難しく、原料調達の見直しやサプライチェーンの開拓など、効率的で持続可能な体制を確立することが必須となっている。
当社はこれまで小ロット生産を得意としてきたが、現在は大ロット生産の体制も強化し、原料コストの削減につなげている。さらに今後は、新原料の開発や知財特許の取得など、他社にはない独自性を打ち出していくことにも注力していく。
また、競争力強化の一環としてメーキャップ分野の拡大を見据え、製造設備の強化を進めている。現在はラボレベルの設備を導入しているが、これを製造レベルまで引き上げることが今後の課題だ。
製造品目の拡大に向けては、設備の導入により対応できる幅を拡げ、あらゆるニーズや要望に柔軟に応えられる体制を構築していく。
――海外展開についてはいかがでしょうか。
阪本 特にベトナム市場に注目している。コロナ禍で一時的に海外展開を中断していたが、現在は状況が落ち着きつつあり、本格的な展開を進めている。
また、海外展開を進める上では、語学が堪能な人材や現地に駐在する人材も必要となるため、人材確保にも注力していきたい。
――生産効率化や技術革新への対応について教えてください。
阪本 製造現場の効率化に向けては、在庫管理のシステム化を図りつつ、生産ラインにカメラをテスト導入している。今後は、ロボット技術の活用も視野に入れ、人手がかかる工程の負担を減らしていく予定だ。
AIの導入についても検討しているが、現時点ではデータの精度や信頼性に課題があり、実際の導入にはもう少し時間がかかると考えている。試験的に導入し、実用性を検証しながら、最適な形を模索していきたい。
この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 11ページ 掲載
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