ヘアケア専門OEMメーカーの近代化学では、高い染色力と補修力を兼ね備え、競争優位を築くカラートリートメントが好調に推移したほか、化粧品用の粉末カラーで新規受注を獲得するなど、主力のヘアカラーが収益向上を牽引している。
直近の業況と今特集のテーマである「成長分野への投資策」について、岡部達彦社長に話を伺った。
――直近の業況についてお聞かせください。
岡部 カラートリートメントは、染まりやすさや仕上がりといった点でコツや難しいテクニックが求められる。
当社が開発したカラートリートメントは染色力と補修力を兼ね備え、そこが評価されて一般的な価格より比較的高くても受注につながっており、競争力のあるアイテムになっている。
ヘアカラーに関しては、原料となる色素の価格が高騰している。そのため、これまで色ごとに個別で購入していた仕入体制を見直し、一括購入することでコスト削減に努めているが、価格の上昇分を補完しきれていないのが現状だ。
――今特集のテーマである「成長分野への投資策」について、どのような取り組みを進めていますか。
岡部 今年から新たに、段ボール箱をパレットに積み上げるパレタイザーを導入した。これにより、腰や背中への負担がなくなることで従業員の腰痛リスクが軽減されたほか、他の作業に割り振ることができ、作業効率が向上した。将来的には、箱詰めの工程についても自動化していきたい。
成長分野への投資策としては、人材教育と海外輸出が重要なポイントになると捉えている。
人材教育では、銀行が主催する経営幹部向けの有料セミナーに役員が新たに参加し、経営者に必要とされる財務や人の育成に関する知識の習得を目指す。社員にはマナー教育を最優先とし、当社で働くにあたって順守すべき社内ルールを改めて周知徹底していく。
海外輸出に関してはタイで新たな販路を開拓すべく、現地で新しい事務所を年内に開設する予定だ。
製品面では、主力のカラートリートメントで付加価値をより一層高めるべく、染色力が高く髪質改善も実現する3ステップの業務用システムカラートリートメントを新たに開発した。年明けに特許を申請しており、これから本格的に提案を開始していく。
この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 10ページ 掲載
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