化粧品と健康食品のOEM・ODMを手掛ける東洋新薬は、化粧品事業と健康食品事業の両事業に関して、営業体制の強化を図ったことなどが奏功し、2024年の業績が好調な推移を見せた。
髙垣欣也副社長に話を伺った。
――原材料費の高騰などにより、収益性向上が課題になっています。対応策についてお聞かせください。
髙垣 原材料の代替品の検討や新規サプライヤーの開拓を進めるなど、調達方法を工夫して対応している。それでもコストの吸収が困難な場合には、顧客との価格交渉を行っている。
また、工場においては、製造プロセスの見直しや短時間でより多くの生産が可能となるよう改善活動にも力を入れており、全体のコスト削減につなげている。
――持続的な成長の実現に向けて取り組む投資について教えてください。
髙垣 当社の理念でもある「消費者の安全とコンプライアンス」を最優先事項とし、引き続き積極的な投資を行っている。
特に健康食品分野では、分析機器の導入を進めるとともに、天然原料の品質管理を徹底し、製品の安全性と品質向上に努めている。また、リポソーム技術の応用やオリジナル原料の開発を進め、より高い機能性と独自性を備えた製品の創出を目指している。
持続的な成長の実現に向けた投資の一環として、AIの導入を進めている。品質向上と効率化を両立させるためにはAI技術の導入が不可欠であり、容器やパッケージの印字精度の向上のための活用を考えている。
AIの活用は現在、主に開発現場や業務の中で取り入れられているが、今後は企画や営業といった部門にも応用していきたいと考えている。
――海外展開について展望をお聞かせください。
髙垣 近年、海外からの問い合わせが増加しており、今後の展開に向けてターゲット市場の精査を進めている。
選定した地域に対して集中的にアプローチを行い、市場特性を踏まえた戦略を策定することで、グローバル市場での競争力を一層強化していく方針だ。
この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 9ページ 掲載
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