エステーは防虫剤で新しい顧客層の獲得を目的に24年春、「ムシューダ NOTE」シリーズで「クローゼット用」を発売した。従来の衣服ケアだけではなく、清潔感のある香りで理想の収納空間を提案し、製品のパッケージも白を基調にシンプルなイメージに仕立てた。
24年秋に「引き出し・衣装ケース用」を追加し、防虫剤を使用した経験がない若年層を取り込むことができた。「ムシューダ Premium Aroma」を合わせた高単価香りつき市場が堅調に推移している状況にもある。
一方、「ムシューダ」は依然、№1のシェアを確保しているものの、ユーザーが離反する傾向が見受けられる。コミュニケーションの見直しで、防虫にとどまらず、大切な衣類をケアすることを啓蒙している。「ムシューダ NOTE」によって、新しいユーザーを獲得する一方、支持の高いボリューム商品の底上げを図る。
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この記事は週刊粧業 2025年3月3日号 7ページ 掲載
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