「一人でも多くの女性に正しい綺麗を」をビジョンに高性能なスキンケア化粧品の開発とOEM製造を行うサティス製薬は、機能価値(有効性)と情緒価値(世界観・コンセプト)が体感できる製品開発に注力している。
今年1月に開催された第15回化粧品開発展では、同社の「ふるさと元気プロジェクト(以下、FGP)」で開発された原料を基盤として、「機能価値」と「情緒価値」を体感できる製品例をそれぞれ展示した。
FGP原料は、日本各地の天然素材を活かして、肌課題に対して有効性№1の効果を持つように最適な産地や生育環境を選定して作られた化粧品原料だ。
機能価値体感バルクの一例としては、山形県米沢市の小野川温泉で栽培される温泉豆もやしを活用し、サティス製薬の独自技術によって開発された女性ホルモン様作用を持つ「小野川温泉の活性型イソフラボン」の有効性を最大化した化粧水の製品事例を紹介した。
「リポソームは一般的に肌と同じくマイナスに帯電しているため電荷反発が起こり、有効成分が肌に浸透しにくいことが課題だった。そこで当社は、カチオン性を帯びているリポソームを形成し、電荷反発を抑制することでより効率よく肌の中に有効成分を届ける製剤を開発した。さらに高圧乳化機を使わず、微細で安定的なカチオン化リポソームを設計している点が独自性のある部分といえる」(同社)
機能価値体感バルクではこのほか、独自の多重層リポソーム技術により、FGPで開発した植物ヒト型セラミドの安定的な配合を可能にした化粧水なども紹介し、来場者から多くの注目を集めたという。
「機能価値においては、原料それぞれが持つ有効成分が皮膚内で最大限発揮できるような処方技術の開発を進めていく。情緒価値においては、営業部と開発部の社内連携をより強化し、お客様のブランドらしさが打ち出せる製品づくりを目指していきたい」(同社)
この記事は週刊粧業 2025年4月7日号 22ページ 掲載
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