味の素は、アミノ酸研究により開発した化粧品粉体処理キット「AMIAURA(アミオーラ) TK-01A/TK-01B」の知見を深め、パウダー製剤の高付加価値化を実現する製品開発を進めている。出展する「CITE JAPAN 2025」では、開催初日に技術発表も行う。
ベースメークやファンデーションなどの粉体処方では、「化粧持ちの向上・改良と乾燥感・肌負担の軽減の両立」が開発課題となっている。「アミオーラ」は、2種類(TK-01A/TK-01B)の原料を組み合わせて粉体表面にラメラ構造を持つゲル相を形成する技術で、粉体の分散性・分散安定性に優れ、肌への付着性・密着性が高い特徴を持つ。粉体処方に「アミオーラ」を用いると保湿機能を付与し、化粧持ちを持続することができる。また、01Aと01Bの配合割合を微調整することで自由に感触を変化させられる特徴もある。
展示ブースでは、グローバル市場のトレンドを踏まえたアミノ酸系原料の紹介も行う。世界的に需要が高まっている日焼け止め市場に対しては、UVケア製剤の高付加価値化を実現する応用技術を中心に紹介する。
その一つ、高溶解性アミノ酸系エモリエント剤「ELDEW(エルデュウ) SL-205」では、その複数の特性により紫外線防御効果のブースト効果を見出したデータも紹介する。「エルデュウ SL-205」は、従来の油剤で溶解が困難だった有機系紫外線吸収剤の溶解性を高め、製剤化を容易にする。使用する溶剤を低減できるため、より優れた感触を実現できる。また、紫外線散乱剤のUVケア製剤に対しても高い分散性を発揮し、紫外線防御効果を上げながら、感触の向上と塗布時の白浮きを軽減することが可能だ。
そのほか、同社のグループでODM事業を展開する味の素ヘルシーサプライより、アミノ酸系原料を活用した最新のオリジナル処方なども紹介していく。
この記事は週刊粧業 2025年5月12日号 26ページ 掲載
■特集/CITE JAPAN 2025~国内外405社が集結◎TOA/トキワ~共同出展でグループ連携強化、研究開発の相互補完を促進◎日本色材工業研究所~「最新技術が集まった科学館」をテーマに進化した技術をアピール◎MycoMagic~霊芝研究のパイオニア、酵母菌由来の霊芝エクソソーム原料を開発◎ホシケミカルズ~美容業界の「今」を体現した最新のOEM/ODM処方を紹介◎東洋ビューティ~フェムケ...
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