マツモト交商、実際に製剤に触れて試せるセンサリーバーで効果を実感

週刊粧業 2025年5月12日号 16ページ

マツモト交商、実際に製剤に触れて試せるセンサリーバーで効果を実感

 マツモト交商は、CITE JAPAN 2025において「beauty×U」をコンセプトにブースを展開する。多様化する美容に対し、「自分らしい美容」を提供するという想いが込められている。

 展示ブースでは、「within(マルチファンクション、スキニフィケーヨン)」「next(天然由来、サステナブル、ハラル/ヴィーガン)」「wellbeing(ストレス緩和、敏感肌)」「unique(浸透、マツモトオリジナル原料)」の4つのキーワードに基づいて原料や処方をラインナップする。

 サプライヤー13社と共同で出展し、そのうち8社は海外から招いた。また、今展示会から新たな試みとして、来場者が実際に処方に触れたり、手に取って試すことができるコーナーとして「センサリーバー」を設置した。

 「今回のテーマである『beauty×U』には、自分らしい美容を追求するという意味を込めているが、『自分らしい心地よさ』とは最終製品でこそ実感できるものだ。センサリーバーは、原料が製品として仕上がった時の感触を実際に体験していただくことを目的に今回取り入れた。化粧品においては実際に手に取ることで感触を感じていただくことが重要だと考えている」(同社)

 同社は今展示会において5つの技術発表を予定している。その中で紹介する「NanoCap Selection」は、セミオーダー型オリジナルリポソーム原料で、市場で認知度が高い原料や人気のある原料14成分の中から好きな2成分を選ぶだけでオリジナル原料が作成できる。さらに、化粧品の機能性訴求に使えるデータ(保湿試験データやオリジナルの写真など)も付属しており、オリジナル製品でありながら小ロットかつ迅速に調達することができる。

 2023年のin-cosmetics Globalでブロンズ賞を受賞した「Seabalance」は、サルガッサムと呼ばれる海藻をアップサイクルした多機能O/W乳化剤で、サルガッサムに含まれるセルロースを活用し、ピッカリング乳化剤としてアップサイクルした。電解質に対する高い耐性を持ち、肌への伸びの良さと保湿効果を発揮する。

 「GeoFuse-moist」は、マツモト交商の独自技術により親水性と疎水性のバランスを最適化し、粉体でありながらしっとり感を有する新しい感触の複合粉体で、スキンケア製剤に保湿感を与えながらべたつきを抑えた新感覚な心地よさを提供する。

 また、商社ならではの強みを活かしたトータル処方の提案も行う。「プラスワンの発想で、ヘアコンディショナーの可能性を広げる」をテーマに、なりたい髪の仕上がり別に最適な原料と処方を提案するほか、洗顔やボディソープ、シャンプーなどの洗浄系製品において重要性能の1つである泡について、Merquat配合の洗浄系製剤ベースにInulin-SCを添加することで得られる効果についても紹介する。

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